出版社内容情報
ク?ルで理知的な小学生・茂雄と、プロ野球選手を夢みる30歳男・花田花男。現実的な息子と、いつまでも子供のような父・花男との逆転した親子関係が、野球を軸にして描き出される、親子の変形愛情物語。
▼第１話／茂雄▼第２話／花男▼第３話／花男ほえる！▼第４話／茂雄をさがせ！▼第５話／パパはモ?レツ▼第６話／朝顔▼第７話／夏が逃げる▼第８話／花織（かおり）▼第９話／明日から始まる冒険に備えてその一▼第10話／不協和音▼第11話／追想▼第12話／瓜の蔓には茄子はならぬ▼第13話／日曜日●登場人物／花田花男（ジャイアンツに入団し、ホ?ムラン王になることを夢見る30歳。茂雄の父）、花田茂雄（勉学にいそしむ成績優秀な小学生。母の花織と暮らしていたが、小学３年生の夏休みから父と暮らすことになる）●あらすじ／ク?ルで常識的、成績優秀な小学３年生の茂雄は母親とふたり暮らし。夏休みを迎え、さあ、これから塾だ、がんばるぞ！というその時、母の花織から、夏休みの間、父のもとに行って暮らすようにと言われたからびっくり。何といっても父は、プロ野球の選手になるといって家を飛びだし、30歳となった今もその夢を追い続けている「夢追い人」なのだった（第１話）。▼父との生活が始まった。だが、生活はのっけから花男のペ?ス。茂雄は、朝４時からジョギングに、昼は散歩にと付き合わされ、ふりまわされるばかりだ。だが案内された父の暮らす街は、海のあるのどかな街だった（第
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kanon
11
これは名作にも程がある。２０年以上前の作品だけれど、全くもって色褪せない面白さ。感動。こういう漫画こそ、読み継がれるべきである…いやまあ松本大洋の漫画は非常に恵まれている方なのかもしれないけどね。連載終わって何年経っても映像化の依頼が飛び込んでくる。だからそういう意味では、この「花男」も、そこら辺の作品から飛び火して読んでくれる人がいるのかもしれない。それにもしかしたら、映像化とかしてしまうのかもしれない。密かに期待しながら待っています(笑)一気読みしてしまって感想が書きにくかったので一巻はこんな感じで！2014/12/11
アマニョッキ
10
ちょっと子育てに愛が足りなくなってきてる自分に感づいて引っ張り出してきました。 やっぱりいい。あまり知られてないのがもったいない本。2014/05/23
メグ
9
ダンナ所蔵本。松本大洋の中で一番好きな本。茂雄は進学校でオール５を取る偏差値命の小３。夏休みに母から離れて暮らす父の元に送り込まれてしまいます。この父親･花男は30歳になろうというのにプロ野球選手を目指す無職の男です。最初反発する茂雄ですが花男のペースに巻き込まれ夏休みが終わっても花男と暮らすことを選びます。この花男、自分の親だったら鬱陶しいことこのうえないw子供以上に子供で茂雄は振り回されっぱなしなんですが夏休みが終わる頃にはしかめっ面が笑顔に変わっています。花男が本当に茂雄に伝えたいこととは？２巻ヘ！2013/09/02
ニコル
5
初松本大洋本です。不条理世界なようで人情ものなんですね！2017/05/12
りす
5
クールな小学三年生とめちゃめちゃ熱い三十歳の父のはじけた野球物語。若い頃、一番手軽なリゾートが江ノ島だったのでなんだか懐かしい。往復の電車代とジュース代しか持ってないから、ただ芋の子を洗う汚ない海で友達とちゃぷちゃぷしてただけだけど…。2016/03/23
