出版社内容情報
「究極のメニユー」作りに挑む、東西新聞社文化部の、山岡士郎と栗田ゆう子。「食」ブームを巻き起こした大人気作!!
▼第1話/春の息吹(グリーンアスパラガス)▼第2話/塩梅・前編、後編(コハダの寿司、天然塩)▼第3話/魅惑の大陸・前編、中編、後編(サメ、ウサギ)▼第4話/包丁のない家庭(野菜サラダ、野菜いため、キャベツの千切り)▼第5話/驚きの味・前編、後編(ホウレン草のおひたし、小芋の網焼き、大根の風味焼き) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)、栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)、海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/料理研究家の生田しょう子と陶芸家の吉野耕一は、10年程前、つきあっていたことがあった。その頃の二人はお互いに伸び悩んでいた時期であり、ささいなことで傷つけ合っていた。ある時、グリーンアスパラガスの調理法で悩んでいたしょう子に、耕一はそれくらいのことで悩んでいるなんて才能が欠如している証拠だと言ってしまい、それがきっかけで別れることになる。そんな二人の再会に偶然居合わせた山岡とゆう子は、二人のために一肌脱ごうとする(第1話)。▼カメラマンの近城は
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
47
あらゆる部分を美味しく食べるため、頭をひねり工夫する。それが精進料理の「精進」が意味するところ。高価な料理だけが御馳走なのではない。普段何も考えずに捨ててしまっているヘタもシッポも根っこも皮も、精進尽くせば大御馳走。命を頂かねば生きられぬ私たちは、食材に対していつも謙虚さを持っていなくては。あの水上勉の大名著「土を喰う日々」から効果的に引用されている。「驚きの味」 鈍感男・士郎に変化が。。2015/01/27
ひじり☆
10
水上勉の「土を喰う日々」読んでみたい。やっと山岡さん気づくのか⁉2019/04/16
不自他
9
第18回・オーストラリア料理対決ヴィクトリア州編を収録。作者のオーストラリア推しが本格化。以降、何度かオーストラリアで対決が行われる。今回は多文化主義に注目。/岡星さんの知人の料理人・そのお得意様が京極さんを接待する。後半の静謐な雰囲気がお気に入り。実在の本・『土を喰ふ日々』(著・水上勉)を紹介・絶賛している。
Riopapa
9
オーストラリア多文化主義。日本人は世界で一番移民したがらないとか。それは別に悪いことではないのでは?2016/05/23
読み人知らず
7
オーストラリア編スタート。山岡と栗田さん間柄が複雑に。変な約束しちゃったものですね^^2010/05/22