出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/竜馬が打つ▼第2話/審判も人の子▼第3話/初がつお▼第4話/入梅▼第5話/MAJOR LEAGUE▼第6話/親不孝通り▼第7話/鰻酒▼第8話/帰ってき鷹▼第9話/三振セレナーデ▼第10話/ワンポイント●登場人物/景浦安武(通称あぶ。福岡ダイエーホークスの選手で大酒飲み)、サチ子(あぶの妻)、桂木虎次郎(大阪・ほとけ横丁の大衆酒場「大虎」店主)●あらすじ/福岡ダイエーホークスの一員として開幕を迎えたあぶ。しかし、あぶのバットからは快音が聞こえてこない。そんなある日、あぶは小説家・武藤ワカの話からひとつのヒントを得る(第1話)。▼あぶの打席のみ登板するロッテの大楽は、これまで99打数19安打と、あぶを抑えこんでいた。しかし、記念すべき100回目の対決で、大楽は得意のシュートを完璧に打たれてしまう(第9話)。●本巻の特徴/どことなく大虎を思わせる居酒屋・二郎丸との出会い(第3話)や武藤ワカとの交流から、あぶが九州になじんでいく様子が伝わってくる。また、田中早苗と三たび再会する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
220
あぶさんの第43巻は、景浦が福岡に引っ越してきて本拠地の平和台球場でさまざまなドラマがスタートしますよ。『竜馬が打つ』景浦は開幕から絶不調が続く中、九州に来て知り合った百歳の作家・武藤お婆さんから竜馬は近眼で目の見える範囲だけを斬ったから剣の達人になれたという話を聞いてヒントになり、その夜の試合で近鉄の阿波野投手からヤマを張らずに無心で振り抜いてライトへHRを放つ。尚、武藤お婆さんは後に景浦をモデルに書いた小説「酒とバット」で新人賞を受賞する。『親不孝通り』景浦は女子アナの珠代ら関係者たちと試合後に飲む。2022/03/31