出版社内容情報
考古学者にしてオプ（探偵）。元ＳＡＳ（英国特殊空挺部隊）のサバイバル教官。さまざまなキャリアを持つ男・平賀＝キートン・太一が、世界をまたにかけ、保険調査員として難事件に挑む、知性派サスペンス!!
▼第１話／秘めたる宝▼第２話／青い鳥消えた▼第３話／白い雪とノアの箱舟▼第４話／偽りの三色旗▼第５話／偽りのユニオンジャック▼第６話／セーフハウス▼第７話／化け猫荘の人々▼第８話／アザミの紋章●登場人物／平賀＝キートン・太一（母は日本人、父は英国人、英国国籍所持。オックスフォード大学出身、胡桃沢大学「考古学」講師兼フリーの保険調査員。元SASサバイバル教官）●あらすじ／キートンの娘・百合子の担任、岩瀬。彼は息子の死を境に過去のことばかりを考えるようになる。無気力になり、学校も辞めようと思い始めたある日、彼は昔自分が息子に言った言葉を思いだす（第１話）。▼西ドイツに引っ越してきたばかりの英国人夫婦から、５歳になる娘が行方不明になったと警察に捜索願いが出された。しかし捜査が進むにつれ、パティという子供の存在自体怪しいということになり……（第２話）。●本巻の特徴／第５話では、キートンがＳＡＳ在籍中に、イラン大使館事件やフォークランド紛争で活躍した事実が明かされる。●主な登場キャラクター／平賀百合子（第１話）、平賀太平（第７話）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
60
ケーキのティラミスの意味は『私を元気にして！』と言うことを初めて知りました。ティラミスを食べるたびに、この漫画を思い出すことになりそうです。そして北アイルランド紛争の話では、上っ面でしか理解していなかった真実がありました。原作者に世界史を教わりたい気分です。2015/01/13
Y2K☮
29
アイルランドを扱った前後編と「アザミの紋章」が印象深い。ヒューズ氏みたいな気概と矜持を抱くマスメディアの人間がいま日本にどれほどいるか。IRA（アイルランド共和軍）やスコットランドとイングランドの壮絶な戦い。カトリックとプロテスタントの争い。この作品を読まなかったら何も知らないままだった。ぜひ新作読み切り（もしくは短期集中連載）でロシアとウクライナのことをじっくり取り上げて欲しい。あと太平さんが出てくると安心する。たしかに天使みたいな人だ。教師の職を探しながらオプとして頑張るキートンにも励まされています。2022/03/02
Nyah
20
秘めたる宝:百合子の担任、岩瀬は息子の死を機に無気力になるが、昔息子に言った事を思い出し/青い鳥消えた: 西ドイツに転居した英国人夫婦。5歳になる娘が行方不明になる。妻の連れ子の娘は実在するのか/白い雪とノアの箱舟:昔は預言者今は詐欺師だけど/偽りの三色旗〜:IRAの女性元闘士が射殺される/セーフハウス:呪いをかけたという男の子/化け猫荘の人々:キートンの滞在先に太一がやってきて解決する/アザミの紋章:江戸時代日本に漂着した英国人の時計からその英国人を調査する。 キートン何でもやるなあ2020/11/06
Hammer.w
12
キートンはタイトルを見ながらストーリーを想像しながら読みとスッキリします。お父さんが主人公の"化け猫荘の人々"は清々しいお話です。2016/02/03
ツキノ
10
「偽りの～」二部作が凄い。巻の最終章に太平さん(キートン父)が出てくるのはお約束？アンガスが異国の地で生まれ故郷と同じ失意を味わったのだとしたら、それはあんまりだ…。2020/12/02
