プチコミックス 萩尾望都作品集 〈〔第２期〕 ９〉 半神

萩尾望都

小学館（1985/02発売）

• サイズ コミック判／ページ数 223p／高さ 18cm
• 商品コード 9784091780294
• NDC分類 726.1

出版社内容情報

ひとコマひとコマが、あなたの心に深く迫る！　萩尾望都、まん画家生活15周年記念大企画！　ファン必読の全17巻！！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[アイシャ]

表題作の『半神』は素晴らしい。血縁者（姉妹）の憎しみと愛の表裏一体を観念的でなく、かなりの具体性をもって表現した作品。望都さんの80年代に入ってからの作品は絵柄もさらに洗練され、ＳＦと古代が混じったような不思議な世界観となっている。私はかつて『銀の三角』を何回もかなり苦労して読んだが、美しい絵と内容の複雑さはさらっと読みすごすことのできない作品だった。今回も80年代の作品には少々手こずった。懐かしい『あそび玉』も収録されており、70年代80年代の作品を行き来できる作品集だった。

2019/08/01

[五月雨みどり]

表題作『半神』は有名ですが，他の掲載作品のクオリティもさることながら，1970年代半ばの空気感あふれるポエム（といっていいのかな？）も素晴らしく，私はあの時代は幼児～小学生低学年でしたが，「あーこんな感じあったわー，ペドロ＆カブリシャスとか中島みゆきとかこんな雰囲気の歌うたってたわー」と懐かしくなりました．

2021/02/17

[瑪瑙（サードニックス)]

表題作『半神』は切り離された双子の妹への思いが切ない。『酔夢』も繰り返される悲劇が切ない。『マリーン』も子供の頃読んだときとても衝撃を受けた作品です。『あそび玉』も。唯一『ハーバル・ビューティー』だけはコミカルでホッとできる作品です。

2014/04/29

[ぽけっとももんが]

すごいなぁこの完成度。「半神」や「マリーン」はよく覚えているけれども、全然印象のないものもある。わたしが持ってたのは別の編かな。1985年の作品集、ってことは30年どころじゃない前の作品なのか。哲学的でうつくしい。

2024/05/06

[まふぃん]

色んなジャンルの話が収まっています。表題作の「半神」は短いながら、内容が深い。

2020/03/15