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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
安南
34
ああ、そうか、ボーイミーツガールもの少女漫画では、いくえみ綾ではなく、岩館真理子を読んでいたのだな。いくえみ綾の漫画だと、不思議ちゃんなのは男子の方で、女の子の個性は描かれていなかった気がするが、岩館真理子の方は、男子の影は薄く、もっぱら女の子の我儘な可愛らしさが描かれていて好ましかった。こういう女の子同士の確執を描いても、清潔感があって、江國香織の小説にちょっと似ている。2015/01/21
小鈴
14
9年ぶりの再読。岩館真理子の心理ミステリーの最高峰。完成度が高い。たった三回の連載で。無意識の意識を描かせたらピカイチ。 「少女」の怖さを描き出す。キャラクター達も曖昧な感情と記憶のなかで反芻して迷う。ゆらぎや問い直し。論理的な構成だけでは、この作品のようにたゆたう雰囲気は出せないだろう。90年の作品。この手の少女を描く作品は見られなくなった。明確に欲望して行動する少女マンガ作品が増えていく。2018/09/30
小鈴
11
再読。たまたま通りかかったブックオフでワイド版が売っていたので購入。少女の残酷さ、怖さを描かせると岩館真理子にかなう人はなかなかいない。名作です。2009/05/10
neimu
4
不思議なミステリーというか、個人的には後味の悪い作品。絵柄が好きな作家だけにこんな物語を描いてたのかとちょっと意外な気持ちに。
さとう
4
もう大分前にかったし処分する前に読み返そうか、と思って再読したら、素晴らしすぎてまた手放せなくなってしまった。残酷で傲慢で臆病で美しい少女たちのひめごと。2011/12/22