感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kujira
3
「蜃気楼」の男の身勝手さにため息をつくと共にうまいなあと思い、「負の暗示」の悲劇的な結末へと追い立てられていく春雄の姿にぞくりとした。うまいなあ。2009/07/16
龍國竣/リュウゴク
2
ハーメルンの笛吹き男を基調とした表題作もさることながら、津山事件を題材とした「負の暗示」も素晴らしい。ト書きを多く用いながら作品世界に読者を没入させ、誰もが陥る負の連鎖に犯人は囚われていたのだという最後のメッセージに説得力を持たせている。2014/03/19
Ai Ueo
2
ハーメルンの笛吹きを下敷きにしたパイド・パイパーがおもしろかった。トラウマを克服できてよかった。津山30人殺しの負の暗示がどうして凶行に走ったかを淡々と追っていくのが興味深かった。2013/11/28
ahchan_plus
2
「コスモス」のみ未読だったので読んでみた。歪んだ母の愛というか、子供への愛という無敵の盾を持って、（おそらく悪いことをしてるという意識なく）子供を道具にする母親の身勝手さにひやりとした。2012/08/08
たっきん
2
感情描写がホントにうまいなあ。ドロドロしているのに絵が淡々としているので読みやすい。2011/06/24
