感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーいちろー
3
旧編を知らないのだが、新編になって、自分のような初めての読者にはわかりやすくなっていると思われるのが、物語の年代順に並べられていることである。明治維新間もない頃から先の敗戦まで、実は本編よりも物語の扱う歴史の幅は長い。そして、こういう物語につきものだが、さりげなく歴史、風俗の勉強になるのが楽しい。もちろん、架空の物語であるし、時代考証がきちんとなされているかは、検証されなければならないが、知識への興味を持つきっかけは、自分にとっていつも物語だった。もっともっと荒唐無稽な話からでも得るところはあるのだから。2013/01/04
みや
2
再読。ラストに収録されている『ハムの誘惑 ワインの貞操』が好きです。この後、ちよと洸がどうなったのかが本当に気になります。2009/09/04
ゆり
1
1巻目に引き続いてとても面白かったです。料理は美味しそうだしほどよいノーブルな雰囲気もいいです。この中では『公爵様のオムライス』と『ライスカレーの永遠』が特に好きでした。きりっとした美人メイドさんの華さんと優しい王顕さんの身分違いのロマンスが好き過ぎます。『ハムの誘惑~』も他とはちょっと違うダークさが良いアクセント。確かにちよさんは今も昔も素敵な女性です。マダム達の料理教室や伯爵家に嫁いだ強かな洋食屋の娘さんや皆好きでした。2012/11/18
Mariamaniatica
1
大好きです!この作品。陽の末裔は読んでいませんが、これだけでも十分楽しめます。このスノッブな雰囲気、たまりません。無類の漫画ずきの私ですが、主人公萌え〜♫となったことはありません。でもここに出てくる男性人のフェミニストぶり、インテリジェンス、食へのこだわり、そしてお姿・・・どの方も好みでした!うんちくも書かれていますが、「美味しんぼ」なんぞとは全然違う。読むたびに食べ物の描写にワクワクして幸せな気分になれます。ラストのハムのお話のみちょっと異質ですが純文学風かつ ミステリアス。2011/10/02
烏鳥鷏
0
今巻は大正昭和の洋食事情。 基本的には爽やかなシリーズなのだが、一番最後の話だけはどす黒い。人死んじゃってるし、ロリだったりショタだったり、これはアウト。よりそってきゃっきゃうふふしてただけで、一線は越えてなかったんだろうか?2012/01/07