渋沢龍彦の少年世界

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渋沢龍彦の少年世界

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087831078
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

異能の作家・渋沢龍彦の原点は少年時代にあった!!その妹なればこその視線で捉えられた、物知り博士タツオ君の素敵な黄金の日々。

目次

歩くまえに数を数えたタツオちゃん
私たち一家は日曜ごとに遊びに出かけた
おにいちゃんがフライパン握ってる!
私たちの父親は戦争傍観者だった
懐かしのグリム童話、アラビアン・ナイト
子供版『源平盛衰記』に夢中だった頃
兄は末妹を紐でおぶって物干しに昇った
わが家の虫めづる若君は昆虫採集に熱中した
「北斗七星どーれだ?じゃあ、カシオペイアは?」
記憶力のタツオ君とあの歌この歌〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

8
澁澤龍彦の妹である幸子さんが兄との思い出を綴ったエッセイ。本書では茶目っ気があって、妹思いの良き兄の姿が描かれている。澁澤家の家系図についても触れられていて、澁澤家は結構な家柄だったことが窺え、興味深い。読んでいて私もこんなお兄さんが私も欲しかったなぁ、と思ってしまった。幸子さんが書いてる通り、澁澤龍彦は少年がそのまま大人になってしまった人なんだと、改めて思った。彼の著作を再び手にした時、最初に抱いた印象と違ったものが得られそうだ。面白かったです。2013/08/16

小林ミノリ

4
澁澤龍彦の少年時代を供に過ごした、妹ぎみが詳細に真実を白日の下に晒した随想、まさに黄金時代の輝きをみせる少年のクロニクル。

紅独歩

3
兄にとって妹という存在は、愛らしいとともにオソロシイものである。いくらディレッタントを気取ろうが、様々な神話で身を飾ろうが、お構いなしにヅカヅカと踏み込んできて「タツオ(龍彦の本名)ちゃん」呼ばわりする。世の御賢兄諸君、ゆめゆめ妹より先に身罷ることなかれ! 肉親でしか知り得ないエピソードが山盛りだが、澁澤家の家系図にも詳しく触れてあって興味深い。まさに「選ばれた者」だったのだなあ。2009/05/17

コウみん

2
澁澤龍彦の妹の澁澤幸子さんが書いたエッセイ。 彼の子供時代から兄として彼の素顔が見える一冊だと思う。 今年、生誕90周年で澁澤龍彦について興味を持っている人が増えた。そんな人たちにこの本は是非おすすめしたい。2018/03/24

wagatsuma_songs

1
澁澤龍彦といえば異端でミステリアスの文学者…。そんなイメージを持っていたけれど、この実妹澁澤幸子さんが描く澁澤龍彦はチャーミングで優しい気さくなお兄ちゃん。 このエッセイは洒脱な文章で読みやすく、澁澤龍彦が過ごした少年時代の文化風俗が垣間見られてとても面白かった! 渋沢栄一とも親戚だったんですね…。今やっている大河に出てくる渋沢宗介は澁澤龍彦の曾久祖父さんらしい。2021/02/17

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