アグルーカの行方―129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

電子版価格
¥1,571
  • 電書あり

アグルーカの行方―129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087815061
  • NDC分類 297.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

地図なき世界と戦い帰らなかった人々を追う
極地探検史上最大の謎、129人全員が行方を絶ったフランクリン探検隊。北西航路発見を果たせず全滅したとされるが、アグルーカと呼ばれる生き残りがいた? 人間の生と死をめぐる力強い物語!

内容説明

極地探検史上最大の謎、十九世紀に一二九人全員が行方を絶った英国のフランクリン探検隊。幻の北西航路発見を果たせず全滅したとされるが、アグルーカと呼ばれる生き残りがいた?人間の生と死をめぐる力強い物語。十九世紀、地図なき世界と戦い、還らなかった人々を追う、壮絶な一六〇〇キロ徒歩行。

目次

序章 レゾリュート湾
第1章 バロウ海峡―乱氷
第2章 ピール海峡―未知の回廊
第3章 ビクトリー岬―暗転
第4章 ワシントン湾―遭遇
第5章 グレートフィッシュ川―約束の地
第6章 不毛地帯―混沌
終章 キナパトゥの国

著者等紹介

角幡唯介[カクハタユウスケ]
1976年北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大探検部OB。2001年、ヨットで太平洋を航海後、ニューギニア島トリコラ北壁初登。02~03年、長らく謎の川とされてきたチベット、ヤル・ツアンポー川峡谷の未踏査部を単独で探検する。03年朝日新聞社入社、08年同退社、同年ネパール雪男捜索隊隊員。10年『空白の五マイルチベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』(集英社)で第八回開高健ノンフィクション賞、11年同作品で第四二回大宅壮一ノンフィクション賞、第一回梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆいまある

104
フランクリン隊は北極を探検中遭難。飢えで共食いしながら129人全員が死亡した。アグルーカと呼ばれるのはその生き残りなのか?この話に興味を持ったとしても、普通は冬の北極を、わざわざ全滅した難易度高いルートを辿りながら100日以上かけて徒歩で行かないよね?-40度の氷の上で橇を引き摺って、血と氷まみれになって、更に40キロの荷物を背負って、泥まみれのツンドラ。話は単調。角幡さんと荻田さん以外誰も出て来ない。二人の体力に驚く。子牛もろとも麝香牛撃ち殺して生き延びた自分を残酷だと言う場面に生の凄まじさを見る。2019/11/21

扉のこちら側

87
2016年147冊め。極地探検史上最大の謎・129人全員が行方を絶ったフランクリン探検隊の足跡を追うドキュメント。文献を追うだけではなく実際に数千キロも極寒の中を踏破して書くのはさすが角幡氏。飢餓感の中で極地の野生動物を屠殺し解体するところ、著者の体調や心理の変化にハラハラした。最近この手の話をよく読んでいるので、友人には「冒険野郎に大金貢ぎそうだね」と言われているけど、実際こんなことやりとげる人が身近にいたらうっかり資金提供してしまいそうだ。2016/03/05

Tui

46
さきに著者と高野秀行との対談を読み、勢い流れで積ん読棚から引き出し読む。止められない。翌日が休みでよかった、これは徹夜本でした。過去と現在が、極北の雪原で、ツンドラで交わる。謎を追い、この先に何かあるのではと思わせる巧みなストーリーテリング(ノンフィクションですが)の虜になる。文才すごいなあ、この探検家。読み終えてから1ヶ月以上たった今でも、アグルーカの正体をめぐる謎解きの興奮と、旅の終わり近くの静かな広い湿地帯の風景を思い出し、心はさざめく。血肉となり我が身に染みついた本だ。2016/11/05

ガクガク

32
129人全員が死亡したフランクリン探検隊のルートを辿る北極圏徒歩旅行の壮絶な記録。自らの足で1600キロ、103日間を歩き通すことで、フランクリンたちが何に囚われ、何故全員が死亡するまで彷徨わなければならなかったのかという謎に迫る。つまるところ、彼らは北極圏の荒野の魅力に囚われてしまったのだ。冒険とは「圧倒的な現在という瞬間の連続の中に生きるという稀な体験」と言う著者の言にも深く肯いた。2013/07/05

ちゃちゃ

27
寒いのに,余計に寒くなってしまいました。もしかして彼らが見たのかもしれない同じ風景を見ているのかもしれないと思うと,読んでいるだけの私もどきどきしてしまいました。それにしても,やっぱり気になるのは食べ物。二人で食べ物についての冗談を言い合う姿や,卵を発見して喜んでいる姿,手当たり次第甘い物を買いあさる姿,微笑ましくて・・・。過酷な環境だからこそ,尚更印象に残るのだろうけれど。やっぱり,二人一緒だからいいんだね。2013/01/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5385575
  • ご注意事項