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世界を、こんなふうに見てごらん

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  • サイズ B6判/ページ数 163p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087814361
  • NDC分類 480.4
  • Cコード C0095

目次

エッセイ(「なぜ」をあたため続けよう;人間、この変わったいきもの;宙に浮くすすめ;それは遺伝か学習か;コスタリカを旅して;いろんな生き方があっていい;行ってごらん、会ってごらん;イリュージョンなしに世界は見えない;じかに、ずっと、見続ける;いつでもダンスするように)
講演録 イマジネーション、イリュージョン、そして幽霊

著者等紹介

日高敏隆[ヒダカトシタカ]
動物行動学者、1930年東京生まれ。東京大学理学部動物学科卒業。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学初代学長、総合地球環境学研究所初代所長。2000年南方熊楠賞受賞、2008年瑞宝重光章受章。2009年11月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

82
先生、変わってます。犬の死骸に寄る虫を毎日観察する姿を想像します。虫に話しかける姿を想像します。シデムシを飼うために腐った肉を用意しいい加減に腐ったところを「いい匂い」と言ってしまう。「生物学が好きではなくて生物が好きなのです」と言う先生。勿論、ご自分の研究には誇りを持っていらっしゃる。が、一般人には理解しがたい興味関心が渦巻いています。それが面白い。最後の都ホテルでの講演が興味深かった。モンシロチョウ、雄は真っ黒で雌は真っ白に見えるんだって!サナギの色に関する研究もへぇーの連続。楽しかった~2016/02/12

クリママ

49
著名な動物行動学者である著者の、「青春と読書」に掲載された若い人に向けたエッセイをまとめたもの。少し大きめの字、わかりやすい言葉で生き方について書かれているが、研究者など著者いるの高いレベルが土台になっているように感じ、自分に照らし合わせてみれば、なかなか難しく思われた。2022/02/01

てんちゃん

38
学生の頃、著者が翻訳した「ソロモンの指輪」を読みました。動物行動学について書かれた本でしたが、とても楽しくて感動したことを覚えています。そんな縁があっての日高さんの本なので楽しく読みました。おおらかな人柄が伝わる内容でした。「『なぜ』を大切にあたため続ければいい」「真理があると思っているよりは、みなイリュージョンなのだと思い、そのつもりで世界を眺めて」…いいですね。こんな方が学問を牽引してくれてたなんてありがたい。「人間を多くの生き物のひとつとして見る」という感覚。私にもあって共感してしまいました(^^;2017/04/18

バニラ風味

26
動物の行動に興味を持って、調べ、考えてみる。この本の中にも書かれていた、ローレンツ博士の「ソロモンの指輪」は私も大好きな本で、久しぶりに再読したくなりました。この本、そして「ソロモンの指輪」も書かれていますが、動物の行動に興味を持つことで、人間との違い、そして相似点が見えてきて、新しい発見があります。地球上に、いろいろな生物が生きているということも、不思議で、貴重なことに思えました。2017/02/09

FOTD

21
自身の「なぜ」を生涯あたため続けて来た動物行動学者の日高俊隆さんの言葉が詰まった本。「いろんな生き物の生き方をたくさん勉強するといいと思う」「そうすることで不思議に広く深く、静かなものの見方ができるようになるだろう」(p.77)、など、動物や昆虫をずっと見続けて来た著者の言葉が心に響く。人間だって いろんな生き方があっていいのだ。2023/12/23

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