出版社内容情報
あなたは持っていますか?
今を幸せに生き抜くための、この力を。
鈍感こそが才能を大きく育み、花咲かせる原動力である!
例えば、いやなことはすぐ忘れてしまう人。説教は右から左に聞き流す人。いつでもどこでも眠れる人。なんでも食べる大食漢・・・。そういう人には「鈍感力」がある。
複雑な現代社会に生きる知恵を、渡辺淳一氏に学ぶ。逆転の発想で、悩める人たちに贈る心優しい人生論!
内容説明
今を生き抜く新しい知恵。渡辺流!男と女の人生講座。
目次
ある才能の喪失
叱られ続けた名医
血をさらさらと流すために
五感の鈍さ
眠れる大人
図にのる才能
鈍い腸をもった男
愛の女神を射とめるために
結婚生活を維持するために
ガンに強くなるために
女性の強さ
嫉妬や皮肉に感謝
恋愛力とは?
会社で生き抜くために
環境適応能力
母性愛 この偉大なる鈍感力
著者等紹介
渡辺淳一[ワタナベジュンイチ]
1933年10月24日、北海道生まれ。札幌医科大学卒業。医学博士。整形外科医のかたわら執筆を始め、65年、『死化粧』で一躍脚光を浴び、70年、『光と影』で第63回直木賞を受賞。80年、『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で第14回吉川英治文学賞を受賞。2003年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
162
なかなかガツンとくるタイトルです。本書の出だしにも書かれているように、どちらかといえば若干ネガティブなイメージで捉えられている'鈍感'というキーワードが、必ずしもそうとは限らず、場面や相手によっては必要であり、むしろしっかりと持ち合わせているべきチカラなんだというコトが書かれています。鈍感かどうかはさておき、ある程度の物事はあまり突き詰めて考えず、ほどほどの距離感?を持つべきであり「何とかなるさ」「たいしたコトじゃかい」的なスタンスを保つコトも重要かなと。つまらぬコトに時間も労力もかけたくないですもね。2020/02/13
やっさん
148
★★★ おおかた当然のことが書いてあるんだけど、切り込み方が独特で面白かった。ただ〝些細なことで揺るがない鈍さ〟ってのは、努力して身に付くものじゃなくて、天性のものだからなぁ・・・。2017/08/14
ひろちゃん
73
体の鈍感力ってあるけど、体を鈍感にする方法ってあるだろうか?唯一頑張れるのが心の鈍感力だと思う。才能とは続けることだと聞いたことがある。「意地でも続けてやる!」「このくらいのことでめげてたらやっとられんよ」くらいの気合いでいこう!2016/07/21
ばりぼー
47
追悼の意を込めて。自分も「運鈍根」を座右の銘にしているので、周囲の評価を気にする必要がないのは趣旨として十分わかります。ただ、そうは言っても気になってしまうのが我々凡人の悲しい性なので、どうしたら鈍感でいられるのか、具体性のあるアドバイスがなかったのが残念です。しかし、特に男女の関係については、さすがと思える記述ばかり。「結婚生活を維持するために」でお互いが近づきすぎると欠点が一気に見え出すことや、「母性愛 この偉大なる鈍感力」で、我が子との身勝手なくらいの鈍感力で結ばれた信頼関係の話などは印象的でした。2014/05/21
神太郎
37
全部を鈍感であればよいと考えると少々あれだが、心身ともに健康であるならば、多少は鈍いくらいがちょうどよい。あれこれ考えを巡らすよりも少し落ち着いてドンと構えた方がいいだろう。昨今はパタパタと神経質な人が増えた気がする。子供もしかりだが……。優しく平易な文章なのでサラッと空いた時間に読めるように工夫されてるのも良い。これもストレスを感じさせぬための鈍感力を提唱する作者の意図する構成だったりするのかな?考えすぎですかね。2020/11/19