脳の力こぶ―科学と文学による新「学問のすゝめ」

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087813524
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C0095

内容説明

芥川賞作家と脳科学者が熱く語り合う科目別複眼教育論。

目次

第1章 学ぶ脳(英語;総合的な学習・理科・社会;国語・算数・読み書き計算;意欲と学力 ほか)
第2章 育つ脳(森を見る科学者―木を見る文学者;脳科学の生い立ち―それは壊れた人の脳から始まった;急速に進む脳科学―横断的研究が進んでいる;犯罪脳などあるのか―跋扈する俗流科学に振り回されるな ほか)

著者等紹介

川島隆太[カワシマリュウタ]
1959年、千葉県に生まれる。医学博士。現在東北大学加齢医学研究所脳機能開発研究分野教授。85年に同大医学部を卒業、同大学院修了後、スウェーデン王国カロリンスカ研究所研究員を経て現職。脳がどこでどんな仕事をしているかを画像にして調べる研究の成果から、前頭前野の重要性を主張し、前頭前野の活性化が高齢者の認知症の改善に良いという。夢は、「心」の正体を見つけること

藤原智美[フジワラトモミ]
1955年、福岡市に生まれる。90年に『王を撃て』で小説家としてデビュー。92年に『運転士』で第107回芥川賞を受賞する。その後、小説創作のかたわらドキュメンタリー作品も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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手押し戦車

9
昔は子供は外に出て遊んで社会のコミュニケーションを五感を自然に使い、体験を通し記憶を作って行った。今はITにより調べたいこともネットで検索しコピペするだけになり知識が入ったと勘違いしなにも活かせなくなっている。自分の頭で考え読んだり、調べたり書いたりして初めて情報が知識になりやがて知恵となって活かされて行く。IT化は人を楽にする分、退化させて行く。使わない器官がどんどん衰える様に。自分で考え学習して想像し判断して行動して行く。昔のアナログ時代の方が知恵が豊富に生まれた。否応でも脳を使ったからだろうな2014/07/25

kazu_tea

5
自動翻訳システムが発達すれば英語教育は・・・の話しや、テレビゲームに関する事、犯罪脳などあるのか、など、興味深い内容も多く一気に読めました。IT教育で脳は働かないという事を確認。読書は必要。2016/04/08

ハジメ

2
脳と教育についてとても分かりやすく書かれています。中でも気になったのは思考は言語から作られているという記述。言葉が意思を伝えるための単純なツールではなく個人の人格形成に大きな役割があるのだとか。物言わぬ羊にならないように勉強をしたくなった。2013/11/20

時折

1
川島教授は"脳トレ"のイメージで敬遠していましたが、藤原智美的関心にスリリングに応対、ちょっと今までの偏見を悔い改めました。ちょっと古いのですが、十分楽しめましたし、ということは、教育をめぐる問題はこの五年、ほとんど何も片付くような方向に向かっていないということなのか?とも。2010/08/14

ケリー@根が違う

0
前頭前野について学びました。これを活性化するには、手先を使う事。例えば、手で手紙を書く、辞書で調べる事。この逆で不活性化するものとしては、テレビ、ビデオ、ゲーム、マンガ。2013/12/01

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