「リベラル」がうさんくさいのには理由がある

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087807912
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

出版社内容情報

敗戦の総括、集団的自衛権、表現の自由、労働・雇用問題…。世界標準からかけ離れたニッポンの「リベラル」に、本当のリベラリストはうんざりしている。まっとうなリベラリズムを再生するための社会評論集。




橘 玲[タチバナアキラ]

内容説明

誤解と差別とダブルスタンダード!敗戦の総括、集団的自衛権、表現の自由、労働・雇用問題…。世界標準からかけ離れたニッポンの「リベラル」に、本当のリベラリストはうんざりしている。

目次

0 「リベラル」の失敗―「沖縄『集団自決』裁判」とはなんだったのか
1 不思議の国のリベラリズム
2 日本人の働き方はこんなにヘン
3 テロと宗教
4 素晴らしい理想世界
EPILOGUE まっとうなリベラリズムを再生するには

著者等紹介

橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。作家。2002年、国際金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

51
こういった傾向の読書が久しぶりだったせいか、頭中への発破は快感すら‥たまにこういう類を読まねばと痛感。加齢とちょっぴりのゆとりができると人間ろくなことがなく保守とリスク回避に溺れがち。執筆2016とは言え、未だにグダグダの案件についても言及・・病的な日本の雇用形態、差別、ドラッグ、安楽死、福祉と医療等への「似非リベラル」輩の横行するコメント。今年は天皇制への論争も高まって来た。コロナ、国際情勢は終わりが見えない火種。不倫ネタに目をが眩み、大事なポイントのすり替えに陥らぬべくリベラリズムのコアを認識しなきゃ2021/12/03

R

47
現在日本で「リベラル」と自称している人たちが、なんかうさんくさいと思える理由について解説した本でした。表題のこと以外にも、現代政治と社会、思想についての批評批判が書かれていて、なるほどと思うものの、だからといって主張があるわけでもないので、気楽に読める一冊。解説の通りならば、思想の土台が朽ちているのに建て増ししすぎて、どうにもならないという、革新なのにしがらみに囚われているというのが真相なのかと思うと、滑稽というか、悲しいと感じるのでありますね。2018/05/29

おかむら

37
最初の章「沖縄集団自決裁判とはなんだったのか」が面白い。歴史の検証は語る人によって自虐史観か歴史修正のどっちかになっちゃって、こういうニュートラルな見方がなかなか読めないのでありがたい。あとは週刊誌の連載をまとめたやつなのでフツーかな。ただマスコミは自身に不都合な事実は言わねーなーということはよくわかった。だとしたら何を読めばいいのだ?この人の著作か?2016/11/01

おさむ

36
ウ~ン。週刊プレイボーイのコラムのまとめと、一部書き下ろしだけど、単なるリベラル叩きにしか読めないのが残念です。橘氏は数少ない生粋の「リバタリアン」だけに、日本の中途半端なリベラル・マスコミが癪にさわるんでしょうね。2016/05/29

hk

23
2007年から2010年にかけて行われた沖縄集団自決訴訟の考察が興味深い。大江健三郎氏は1960年ごろに上梓した出版物で沖縄戦の模様を描いた。その中では軍人をほぼ名指しにして住民に対し集団自決を指示したと描写されている。これに対して元軍人側が名誉を棄損されたとして提訴に及んだのだ。第一審、第二審ともに名誉の毀損には当たらないという判決が出され、最高裁が上告を棄却した。表層上は被告である大江氏の勝訴だが、原告のバックにいる新しい歴史教科書を作る会をはじめとする保守陣営にとっては勝利に等しいとしている。2018/10/09

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