目次
第1章 貨幣の経済史―金貨から金本位制へ
第2章 貨幣は漂うか―貨幣価値を支える仕組み
第3章 アンカーを探せ―国債の意外な役割
第4章 貨幣価値の坂と水準―金融政策の理論
第5章 明日はデジタルで―競争的貨幣供給論と電子マネー
著者等紹介
岩村充[イワムラミツル]
1950年5月東京生まれ。東京大学経済学部卒業。日本銀行を経て、1998年より、早稲田大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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コダマ
4
1ドル=4兆マルクになったという話だけをを考えると貨幣って曖昧。2017/09/17
よく読む
2
なぜ金本位でなくとも貨幣の価値が安定するのか。貨幣に対する信用が国債にあることを証明する。徳川幕府の金流出や、国債を社債のようにして読み解くFTPLはとてもおもしろい。信用や金兌換の意味が少しわかった。なぜ紙切れが価値を持つのか気になっていたので読んだ。慣れない経済学の本であり、国債の章以降は理解が難しく、読むのに骨折った。2016/01/12
アヴェ・カッチャーン_bot
1
貨幣とは循環論法によって構成されているのではなく、FTPLという視点から、貨幣価値のアンカーは国債であることを証明し、経済を支える貨幣とは何かという問いについて根本から探っている。後半では減価貨幣についての言及がある。情報学の技術的アプローチと具体的な展望にやや欠けるのが本書の残念なところではあるが、非常に的確で、議論が収斂している点について秀逸な本である。2015/03/18
淡嶺雲
0
貨幣(というより後半はほとんど銀行券)の価値はどこからくるのか、という話。日銀資産の7割が国債(2007年営業期末)2014/11/28
yk_tani
0
3/1読書会(02)2014/03/01