欧亜純白―ユーラシアホワイト〈1〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 565p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087804775
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

1997年、香港返還前夜―激変する麻薬ビジネス。壮大なユーラシア大陸を舞台に、日米潜入捜査官の苛烈な闘いが幕を開ける。

著者等紹介

大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年名古屋市生まれ。79年『感傷の街角』で第一回小説推理新人賞、86年『深夜曲馬団』で第四回日本冒険小説協会最優秀短編賞、91年『新宿鮫』で第四四回日本推理作家協会賞長編部門、第一二回吉川英治文学新人賞、94年『新宿鮫 無間人形』で第一一〇回直木賞、2001年『心では重すぎる』で第一九回、02年『闇先案内人』で第二〇回、連続で日本冒険小説協会大賞日本軍大賞、04年『パンドラ・アイランド』で第一七回柴田錬三郎賞、07年『浪花 新宿鮫9』で第二五回日本冒険小説協会大賞日本軍大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keiトモニ

31
中国名はカナでなく漢字にしてほしい。特にチャ・チィ・チュ…。どうりで読者が少ない。三崎の正義感“正義は二種類ある。自分が住み暮らす世界の正義、そうした環境とは関係ない正義。しかし絶対的な正義が優先する”に対しベリコフ“それは過酷な正義だ。電気を止めて原始時代に戻れと主張する環境主義者の正義と同じ”むむ…ベリコフが正しい。三崎のは空理空論です、取締官殿。でも絶対的正義って何?話がこうも大きいと、昨今マスコミを賑す工藤会も坂本組にはちょっと手が出せないね。ホワイトタイガーって案外女性の未成年者だったりして…。2014/09/12

RIN

23
香港返還前夜の1997年、麻薬の輸出入ルートを巡って抗争激化する日米露中アジア各国のマフィアと麻薬捜査官との攻防のお話。上巻だけで568頁とそれだけで大部ながら紙が薄く文字のフォント小さく行間詰まって、と、見た目以上にぎっしりした内容。日常と接点の全くない世界の話だけに背景も心理描写や設定も書き込まれてまるで映画を観ているように迫力ある物語になっている。大沢さんものは寂しいおじさん探偵のもの悲しいハートウォーミングなものしか読んだことがなかったけれどこれは面白い。下巻も期待。2014/04/18

MarsAttacks!

20
日本とアメリカの麻薬取締官それぞれの視点で語られる物語。香港返還を機に激変し始める麻薬ビジネス、二人の取締官は違ったルートから新たに麻薬ビジネスを牛耳ろうとする「ホワイトタイガー」と呼ばれる人物の噂を聞き捜査を始めます。そこにはヤクザ、中国・ロシア・シチリアマフィアと言った裏組織の思惑が複雑に絡み、麻薬を巡る壮大な物語になっています。上巻で560ページ長いです、雑誌掲載のせいか、同じ状況説明が結構繰り返されます。おかげで、壮大かつ複雑に絡む物語の背景を理解できました。さて下巻540ページ気合入れて読みます2011/11/02

Nobu A

13
難解でより理解する為にもう一度読みたいと思う本がある。大抵は専門外の知識本。ヤクザ・マフィアものを書かせたら右に出るものいない大沢本。ユーラシア大陸を舞台にヘロイン流通路独占を狙う「ホワイトタイガー」。利権争いに日本のヤクザや中国、香港、アメリカやロシアのマフィアが絡む。一線を超えた麻薬捜査官、三崎と話はとても面白いと思うが、スケールが大き過ぎ。登場人物の多さと複雑な人間関係。一気読み出来たら、感想も違ったかもしれないが、認知資源の枯渇。味読の場合は2度読みを強いるのはいただけない。後編に期待。2017/06/25

橋川桂

12
タイトル通りに壮大なハードボイルド・サスペンス。ロシア系アメリカ人と日本人、ふたりの麻薬捜査官を主人公に、ロシア、中国、香港、日本、そしてアメリカまでを股にかけた麻薬密売ルートを追う。ストーリーの向かう先が見え始めるのは上巻も中盤以降で、主人公ふたりが出会って目指す敵の姿もようやく見えはじめたというところまで、まだまだ姿を見せもしないキーパーソンがいたりもするけど、驚くほど焦らされ感はなく、9時間強の分量を苦もなく読まされてしまう。2018/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/561298
  • ご注意事項