内容説明
孤独なコンピュータおたくの若者達と、カラオケ好きのおばさんの、際限なき殺し合いを描いた村上龍の最新長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちばと～る
30
オタクな若者軍団と叔母さん軍団の仁義無き抗争の物語。最初はちょっとした小競り合い程度だったけど段々エスカレートwロケットランチャーも凄いけどラストは圧巻！！さすが村上龍先生。破壊力が違う。キャラ全員頭オカシイけど。コインロッカーベイビーズお好きなお方にオススメ〜2014/01/22
りえ
9
頭のおかしい青年グループと、同じ「ミドリ」という名前を持ったおばさんグループ・ミドリ会が真剣に殺し合うという内容。タイトルからは想像できない内容だけど、昭和の歌謡曲とともに物語が展開されていく。内容が非現実的すぎてぶっとびすぎていて、殺しあいの内容なのに面白い。あとがきに著者が、楽しんで原稿を書いたとあったのがよくわかる。2015/05/10
ウメ
5
兄ちゃんとおばちゃんの血みどろ復讐合戦。想像以上のトンデモな展開が面白い。生き残り達の最後の戦いには核が登場するに違いない。昭和歌謡のムーディな雰囲気の中で行われる殺戮。それをニヤニヤしながら読む。いいねえ。2016/10/27
まぶだむ
2
★ 頭のいかれた若者とオバサンの復讐合戦。 『半島を出よ』を読むために一読したものの、笑うべきか眉を顰めるべきかよくわからない。2016/11/04
カトキチ
2
無類のおもしろさ。『コインロッカー・ベイビーズ』を読んでるとニヤリの、セルフパロディのようなド級のオチに大笑い。小説ならではのやり方で殺し合いを鮮やかにブラックコメディとして昇華。それだけでなく、いつもなら鼻につく、長めのワンセンテンスによる自分語りも今回はギャグとして冴えている。『バトル・ロワイアル』以前にこれだけの話を作ってたことに驚き。いくらでも深読み可能だが、あきらかにノリで書かれているため、その表面だけすくい取ればOKだと思われる。これ映画化したらしいけど、どうやったんだろう。2016/09/29
