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オクシタニア

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  • サイズ B6判/ページ数 622p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087753073
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

13世紀南フランス。豊穣の地“オクシタニア”に繁栄を築いた異端カタリ派は、北部騎士とフランス王軍勢をいかに迎え撃つのか。トゥールーズ名家の御曹司エドモン。彼の妻となるジラルダ。北部勢力の侵攻に抗するトゥールーズ伯ラモン。三人の運命が出会ったとき、地上の快楽と苦悩をめぐる孤独な闘いが始まる。堂々1800枚の書き下ろし西洋歴史小説。

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年山形県鶴岡市生まれ。山形大学卒業後、東北大学大学院で西洋史学を専攻。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞受賞。99年「王妃の離婚」で第121回直木賞受賞。鶴岡市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遊未

6
オクシタニアとは「オック語圏」ということなのか…はわかりましたが、登場人物には共感できる人物が皆無でした。関西言葉の使用は自分自身が関西出身のためか物語に入り込むことができないで終わりました。2019/01/18

neimu

6
過去の南仏を旅したい方にお勧め。なぜなら、私にとって過去旅行したこの場所を反芻できるような内容に感じられたから。この作品を読んで心の中に残るのは、何者にも奪い去ることのできない、唯一無二、自分にとっては絶対に忘れることのできない愛の思い出、愛の奇跡ということ。様々な紆余曲折を経ても、宗教や理想とのせめぎ合いの中にあっても、捨て去ることのできない愛の形、心に深く打ち込まれる楔(くさび)のような存在があるということ。読後感の印象としては『薔薇の名前』を読んだときと似ている。不思議なことだが。2007/06/20

松本直哉

4
フランスを、北部のラングドイル文化圏からではなく、南部のラングドックから眺めると、こんなふうになるんですね。こういうものの見方は、大学の仏文科では習わなかったので新鮮。「異教」の烙印を押された「カタリ派』の実態も良くわかった。下手な歴史書よりも、歴史が生き生きと伝わってきます。2011/08/10

琵音

3
カタリ派についての小説はたぶんこれで三作目。異端審問官視点でのカタリ派の描写がかなり新鮮でした。またオック語話者を関西弁で描写する試みは言葉がどうも昨今の芸人さんたちを連想して今ひとつ。特に悲壮感はかなりうすらいでいたような気がします。京都や三重の言葉のように感じられる関西弁ならもっとしっくりきたかも。でも、商都で自治都市のトロサに大阪弁はそんなに合わない言葉じゃないとは思います。70年近い歳月を小説にしているので、時代が飛ぶのですが、その時の登場人物の年齢がもっと分かりやすいとよかったです。2014/02/01

うにこ。

3
エドモンの生命力に乾杯。 後頭部棍棒で殴られて、戦斧ぶん回されて指まで飛んでるのに、それでも生きてるその強さ。みっちり密度が濃いので、読むのにけっこう時間がかかりますが、引き込まれます。2004/03/08

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