カレーライフ

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  • サイズ B6判/ページ数 460p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087752823
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

人は死ぬものなのだと知ったのは、カレーライスを食べた後だった。その死が僕とカレーを結びつけ、もう一つの死が僕の背中を押した。長く奇妙なその旅に、僕の平穏な生活は丸ごとのみ込まれていった。それでも僕は、カレーライスが大好きだ。カレーライスを作る時、無闇やたらと幸せな気分になることがある。僕らみんなが、何か大きなものに包まれているような気がするのだ。史上初、大盛カレー小説!富士・米国・印度・琉球を縦横無尽、ボリューム満点1300枚。

著者等紹介

竹内真[タケウチマコト]
1971年7月9日群馬県高崎市生まれ。1996年慶応義塾大学卒業。在学中の1995年に三田文学新人賞を受賞し、1998年には『神楽坂ファミリー』で小説現代新人賞を受賞するなど、早くからその才能は注目されていた。1999年に『粗忽拳銃』で第12回小説すばる新人賞を受賞し、本格的な単行本デビューを果たす。さまざまなジャンルの短編を発表する一方、1300枚の本作『カレーライフ』を上梓。さらなる飛躍を期す
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エンリケ

31
スパイスの深奥に触れてみたいと思っていたので手に取った。カレーの魅力がふんだんに語られるが、本筋は自分探しの青春物語。洋食屋の祖父の作ったカレーが好きだった孫達が、各々の生き方を模索する。主人公は祖父の意思を継ぎ、カレー屋を目指すが何故かアメリカ、インド、沖縄をさ迷う事に。ロードノベルとしても楽しめるが、祖父のカレーの味の探求は一種のミステリー。様々な出会いを経て、その謎は明らかになって行く。やがて主人公が到達する理想のお店。僕もあと30才若ければ真剣に開店を夢想したかも。何はともあれカレーが食べたい。2016/02/15

ゆい

16
分厚いのにさらりと読めた!良いよねカレー。スパイスから愛情から色々とけ込む複雑な味。ラフテーカレーなんて素敵。カレー屋さんになる夢もストーリーもぶっとんでいるけれど、カレーみたいに熱くてなんだか楽しかったです。この方の書いた「春に桜の舞う道で」もおすすめです。2014/07/24

ハル

10
父の死が僕の背を押し、その発端となるいつかの約束と祖父のカレーを追い求める旅。勢い任せ行き当たりばったりの旅は、素晴らしい出会いと幸運を招く反面、多くの不安と迷いを抱えた苦労と失敗の連続。けれどその経験は人生を彩る原石。祖父のカレーのルーツを辿れば幾つものライフが一本の線で繋がる。それらのライフはどれもエネルギッシュで逞しい。カレーライス×ライフ=カレーライフ。駄洒落かと思ったがそれだけじゃない。カレーは個性が溶け合う象徴。唯一無二のライフが様々なライフと関わって芳醇で刺激的なカレーライフを作っていく。 2017/10/24

ぬらりひょん

10
2段組で460ページ。なかなかの大作でしたね。カレーこそが混沌で、いろんなものを飲み込んでなおおいしい。スパイスとインドにやられました。2014/01/30

Yuki

10
とにかく長かったなーと感じました。カレー屋をやるという事から始まって、アメリカ、インド、そして沖縄を巡り、成長していく様は爽やかでした。ですが、従兄弟達それぞれのキャラをもっと際立たせて欲しかったかなという気がします。また、結構長い話でしたが、ここまで盛りだくさんでなくてもいい気がしました。読んでいるうちに、私もラフテーカレーが食べたくなりました。2013/03/12

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