内容説明
1976年初冬。華道の家元を継ぐ少年と、アメリカンフットボール部のエースとの出会い。彼らをめぐって揺れる人々の思いは何処へ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
114
久々の長野まゆみさん。全編を漂う気だるさが独特の世界観を見せています。BL要素はありますが、少年たちの美しい恋愛という感じでした。関わる人たちを惹きつける魅力のある凛一は儚い美少年というイメージを抱かせます。そんな凛一は省子の男友達・氷川に惹かれていく。その雰囲気の危うさがありつつも綺麗な物語。シリーズの最終巻を先に読んでしまったので、結果は知っているのですが、凛一と氷川の関係がどう変化していくのか見ていきたいと思いました。2017/01/10
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
79
☆2.0 別にBLでもSLでも構わないのだけれど そこにただ文字があっただけだなという感想。 それにしても替え玉受験って成功するんですね、小説の中では。 そんなことまで可能にしてしまう小説というものの“無限の可能性”と“長野先生”にただただ感服してしまう私です( ˊᵕˋ*)パチパチ 。2021/01/06
みゆ
46
読友さんからのお薦め、初読み作家さん。確かに『匂い系BL』だわ(*゚∀゚)=3ムッハー 線の細い少女漫画で読んでみたい♡2018/07/31
芽
36
静かなBL小説といった印象。主人公の凛一の感情が静かだったからかな。なんだか正午が可愛くってそっちルートでも良いなと思ってしまった。2014/11/02
yourin♪
31
長野まゆみさん初読。 旧字体を多く使った品の良い文章が綴るしっぽりとした雰囲気がスキでした。 華道の家元の後継ぎとしての育ちのせいか、同性しか愛せないという性癖のせいか、15歳にして「本音は墓場まで持ってゆくくらいの心がまえで丁度いいんです」と言う、どこか達観してる風な凜一。 彼が恋した氷川への揺れる想いが苦しい。 父親との想い出が切ない。 シリーズであと3冊あるので、そちらも読みたいと思います。2010/08/29