出版社内容情報
正体不明の「あれ」と戦い続けてきた拝島親子。最後のプレイヤーとなった娘が誘い込まれたのは、罠と嘘の迷宮だった。
残された娘の運命は!?息もつかせぬスリリングな展開!
『常野物語』の最新長編。
内容説明
裏返されたら、どうなる?正体不明の存在「あれ」と戦い続けてきた一家。最後のプレイヤーとなった娘が誘い込まれたのは、罠と嘘の迷宮だった。「常野物語」最新長編。
著者等紹介
恩田陸[オンダリク]
1964年宮城県生まれ。早稲田大学卒。91年の第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。05年『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞、第2回本屋大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
134
しまった。恩田陸のシリーズ物って、水野理瀬も神原恵弥も最初から読んでおいた方がいいのを忘れていた。当然この常野物語も…いきなり3作目を読んでしまったのでちゃんとした感想は言えません。せめて『光の帝国』を読んでからでないと…それはいつになることやら。暎子はともかく時子が幸福になれるかどうかは心配だ。火浦にどうしても信頼感がない。高橋みたいな普通の人と時子も出会えるといいのに。火浦が邪魔しそうだけど。2017/10/22
文庫フリーク@灯れ松明の火
108
ホラーっぽい表紙はマッチ棒と空き缶でしたか。『光の帝国』の「オセロゲーム」母と娘メインの長編。民話調の 『蒲公英草紙』と打って変わってSFホラーのような。『物語を必要とするのは不幸な人間』と書いたのは皆川博子さん。《裏返す》能力と《裏返される》者。物語必要とする存在の、終わりの始まりの雨。常野一族の中の異端なのでしょうか。ちょっと消化不良気味です。《遠目》能力無い私は『光の帝国』の表題作や「二つの茶碗」「手紙」「国道を降りて」の長編読みたいです、恩田さん。2012/02/12
扉のこちら側
97
初読。結末に納得がいかないので、私の中ではエンドにならなかった。物語の世界観は好きなので続刊を希望。前二作のように、少し過去の民話風の物語だとなお好み。2013/05/12
射手座の天使あきちゃん
52
裏返されたら? 「あれ」と戦い続けた一家は・・・ 常野物語第三弾と聞いて期待して読んだら、ちょっと期待ハズレかな!?
雪紫
50
「光の帝国」の一編、「オセロ・ゲーム」の娘を主人公とした後日談。裏返す、洗濯に関する発言や別世界にホラーを読んでる感に襲われ、不安に駆られるまま一気読み。一応これはハッピーエンド・・・でいいんだよね。不安、もう感じなくていいんだよね!!・・・意外とあの秘書活躍少ないことは置いとく。2021/05/19