出版社内容情報
苦節30年、売れない作家は勇んで臨む。初めての文学賞の選考会に・・・「選考会」。
来た。憧れの文壇パーティの招待状が。明日からはセンセイと呼びなさい・・・「過去の人」。
など、俗物根性を痛撃する短編他。
内容説明
偉そうな顔をしていても、作家だって俗物根性丸出し!俗物作家東野がヤケクソで描く、文壇事情など13の黒い笑い。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年大阪市生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
75
文庫本で読んでいるので再読だけど、初読みの時同様に楽しめた。ブラック過ぎて笑い話という括りではないけどね。読み物だと思えば割り切れるが。2010/11/20
とも
67
★★★★東野圭吾という作家、それほど好きではないがその多彩性には感服する。とことん陰に隠った作品から、探偵もの推理モノ、その一つ一つがきっちりと書き記されている。この作品は全く異なる、ブラックジョーク万歳の短編小説であるが、どの作品も苦笑でクセになる。2015/07/12
choco
62
東野圭吾の意外性を見た機がするwブラックユーモアメチャおもろい。クスッと笑える。2016/06/08
myunclek
53
寒川さん、いじられてますね。編集者からこんなふうに思われてる作家さんって本当に居るんでしょうね(笑) 読んだ感はあまり無かったものの、東野ブラックジョークで楽しませてもらいました。2014/01/09
あきの
48
「もうひとつの助走」「巨乳妄想症候群」「インポグラ」「みえすぎ」「モテモテ・スプレー」「線香花火」「過去の人」「シンデレラ白夜行」「ストーカー入門」「臨界家族」「笑わない男」「奇跡の一枚」「選考会」忙しい時間の合間にも、すらすらっと読める〝笑シリーズ〟只々読んで、腹黒さをかみしめればよいのです。人って本音とたてまえがあるから。そして最初から笑えた。作家の章はやっぱ特におもしろいんですけど~。熱海圭介、この人ツボ。2023/08/17