出版社内容情報
広報紙に「となり町との戦争のお知らせ」が。
何の実感もないままに、戦争に巻き込まれていく僕。
◎第17回小説すばる新人賞受賞◎
卓抜な批評性か、無意識の天才か。
いずれにせよ桁はずれの白日夢だ。
＜五木寛之氏＞
このすばらしさを伝えるのは百万言費やしても不可能。
＜井上ひさし氏＞
（いずれも選評より）
内容説明
ある日届いた「となり町」との戦争の知らせ。僕は町役場から敵地偵察を任ぜられた。だが音も光も気配も感じられず、戦時下の実感を持てないまま。それでも戦争は着実に進んでいた―。シュールかつ繊細に、「私たち」が本当に戦争を否定できるかを問う衝撃作。第１７回小説すばる新人賞受賞作。
著者等紹介
三崎亜記［ミサキアキ］
１９７０年福岡県生まれ。熊本大学文学部史学科卒業。福岡県在住。『となり町戦争』で、第１７回小説すばる新人賞受賞
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