内容説明
私に最高の死をください。彼の手から与えられる唯一の幸せを私にください。芥川賞受賞第一作。
著者等紹介
金原ひとみ[カネハラヒトミ]
1983(昭和58)年8月8日生まれ。東京都出身
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
81
グロテスクで性の欲望が全編を貫いているのに、引き込まれずにはいられませんでした。アヤのどこまでも求め続け、もがきながら自分を虐げる姿が痛みとして刺さります。それは愛されたいと思っているから。その破滅的な欲望が全てなのかもしれませんね。2018/03/31
misa*
57
やー、何これ!頭を後ろからガツンガツン殴られてる感覚が起こるくらい、狂ってて乱れててグロくてエロい作品。「愛」と「死」と「生」と「性」があらゆる所から飛び出てくる。果物ナイフ場面とか、赤ちゃんのシーンは笑えない。けど何でだろう。金原ひとみさん作品って目が離せなくなって一気に読んでしまう。これは金原さん作品の中でも最強に半端なく刺激が強い!2022/08/01
あつひめ
43
生きること=自分を壊すことみたい。その世界に浸ることはできないけれど、このような生き様もあるのかもしれないと思った。自分を穢し壊していく中で、誰かに本当の自分をわかってもらいたいとでも思っているかのような汚らわしい言葉や行い。自分の心でありながら自分では何一つ心を変えることも動かすこともできない。そのもどかしさに脳みそが腐れてしまいそうな気持になって押しつぶされちゃいそうになるのかなぁ。でも、自分の心ひとつ満足させられなくてモヤモヤするあたりはわかるような気がするけど。知らない世界を一つ知った気がする。2011/12/07
takaC
42
病んでる話。読まなきゃ良かった。2012/07/10
まーしゃ
39
男女2人の奇妙なルームシェアしているアヤとホクト。その2人の性癖に注目が行くのだけど… この範疇ぐらいならちゃんと読めましたw アヤは両極端なんですがやっぱり女性主導であったりS的な女性の話はイマイチ、ピンと来ないけど…アヤが村野に対するのはなんだったんだろ? セックスとバイオンレンスな感じにも受けれるけど… この物語は何を言いたかったんだろ? ストーリー的にはちょっと…2018/01/19