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緑の資本論

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087745764
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

商品を中心に据えた『資本論』を、一神教的に再構築し直すと、全く新しい価値体系が現れる。現代文明への根源的な問い。21世紀の思想家が世界を新たに読み解く。

目次

圧倒的な非対称
緑の資本論
シュトックハウゼン事件
appendix モノとの同盟

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県に生まれる。宗教学者、哲学者。1977年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在中央大学教授。著書に『チベットのモーツァルト』(せりか書房、1983年(サントリー学芸賞))、『森のバロック』(せりか書房、1992年(読売文学賞))、『哲学の東北』(青土社、1995年(斎藤緑雨賞))、『フィロソフィア・ヤポニカ』(集英社、2001年(伊藤整文学賞))などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

11
『大阪アースダイバー』以来の中沢新一ぢやないかと思ふ。イスラムと利子の話や、資本主義への対抗についてなど、中沢新一がずつと同じテーマを考へ続けてゐることがよく分かる。2018/05/01

くらひで

8
今世紀初頭に起こった9・11同時多発テロ。衝撃的な出来事に著者の筆は自然と書き走って記した作。同じ一神教にあってイスラームとキリストの根本的な価値観の違いが露見し、徹底的に敵対視した。ユダヤや日本の多神教との価値観も比較しながら、宗教観、経済観を解き明かす。貨幣や利子、労働、贈与、象徴など古典的なマルクス論も展開しながら、宗教道徳と通底する論理を見据え、意外に読みやすく興味深い。しかし、あの事件から早15年。圧倒的な非対称は解消するどころか、その格差は広がるばかり。互いに分かり合える日は来るのか。2016/11/11

壱萬弐仟縁

2
宗教が経済のしくみを規定する、イスラームの処世術には、日本人の宗教と経済の関係とかなりな違いを見て取れる。貨幣が貨幣を生む、という利息の発生を認めない、という規定(『クルアーン』)がその根拠である。一方、キリスト教は13世紀に資本主義への歯止めを解除し始めたらしい(p.073)。「イスラームにあっては、生活の倫理を、自己増殖をおこなうものに対する一神教的批判の原理」が支えている(pp.132-133)とのことである。日本人の宗教と経済の関わりをも反省せざるをえない内容と読めた。2012/05/29

かとうさん

1
読みやすいし、結構好きな本。

志田健治

1
この本で音楽家シェーンベルクを知りました。気が遠くなるような音楽。とりこです。宗教と経済には深いつながりがある。いや、むしろ経済は宗教の延長線上にあるのですね。さすが。

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