フィロソフィア・ヤポニカ

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087745139
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0095

内容説明

西田幾多郎の陰で忘れられた哲学者・田辺元。二人の対立点を明示しつつ、今日の世界思想の水準をも突き抜ける、先進的思考の全貌に肉薄する、会心の評論大作。

目次

1 種の論理―来るべき哲学(微分的練習曲;ある種の社会主義;構造主義と種の論理 ほか)
2 「場所」の精神分析(欲望としての西田哲学;場所‐の‐名前;狂気と叡智 ほか)
3 最期の田辺哲学(愛の戦いとしての哲学;哲学から非哲学へ;絶対無に結ぶ友愛)

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県に生まれる。宗教学者、思想家。1977年、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在中央大学教授。著書に『チベットのモーツァルト』(せりか書房、1983年)《サントリー学芸賞》、『雪片曲線論』(青土社、1985年)、『野ウサギの走り』(思潮社、1986年)、『虹の理論』(新潮社、1987年)、『悪党的思考』(平凡社、1988年)、『蜜の流れる博士』(せりか書房、1989年)、『バルセロナ、秘数3』(中央公論社、1990年)、『森のバロック』(せりか書房、1992年)《読売文学賞》、『哲学の東北』(青土社、1995年)《斎藤緑雨賞》、『女は存在しない』(せりか書房、1999年)
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感想・レビュー

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袖崎いたる

7
プラトンの偉大さと、日本哲学のこだわりを、西田幾多郎と田邊元の二人から見る。どちらも無を目指す。その眺望には家族的ではない愛のあり方さえも見晴るかす。2019/08/22

amanon

1
理解できていない部分が少なからずあるとはいえ、大変刺激に満ちた本であった。ただ、やはりこれが哲学研究の書として評価できるかどうかと言うとかなり微妙なものがある。田邊元、西田幾多郎という戦前日本を代表する哲学者の思想をラカンやレヴィ・ストロース、ドゥルーズなどの現代思想家のそれとの類似点を見いだして論じるという試み自体は大変興味深いが、その試みがアカデミズムの中でどう受け止められているかというのも、興味の惹くところである。2009/02/16

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