誰も知らない「赤毛のアン」―背景を探る

誰も知らない「赤毛のアン」―背景を探る

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  • サイズ B6判/ページ数 268p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087744682
  • NDC分類 933
  • Cコード C0095

内容説明

新完訳「赤毛のアン」(集英社文庫)によって、原作にちりばめられた英米文学の引用を解き明かした著者が、さらに進める新次元の探究。19世紀末という時代背景、新興カナダという社会的要因、随所に描写されるおびただしい花々、草木。そして、作者モンゴメリの、知られざる人生。画期的解読に満ちたファン必読の書。一歩踏み込んだ、大人のための「赤毛のアン」読本。

目次

第1章 『赤毛のアン』の時代背景(アン・シャーリーが生きたカナダ社会;プリンスエドワード島の歴史 ほか)
第2章 『赤毛のアン』の植物園(咲きみだれる花々と果実;ダイアナ・バリー家の庭園 ほか)
第3章 モンゴメリ、知られざる人生(作家になるまで;アン・シリーズ執筆という諦めと苦悩 ほか)
第4章 モンゴメリの生涯をたずねるカナダ紀行(誕生から三十代までの土地―プリンスエドワード島とハリファクス;三十代から最期まで―オンタリオ州リースクデイル、バラ、ノーヴァル、トロント)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベルるるる

18
モンゴメリーは「赤毛のアン」以降のアンシリーズは、書きたくなかったんだね。ちょっと悲しくなるアンの物語の背景。2015/12/22

たくのみ

11
生活のために「アンの続編」を不本意ながらかかざるを得ない苦悩、 保守的な夫の嫉妬があったというのは衝撃。 また、当時いたはずの東洋系移民の描写がないのは不自然。 そこから、モンゴメリの世界観についても推察してゆく。 日本の開国で、日本の文物が世界に流れ出し始めた時代背景。 当時のカナダ文化への影響についても言及。トリビア知識だけでなく、植物、自然、人々から見えてくる「アン」とプリンスエドワード島が、いとおしく、生き生きと見えてくる。2014/08/06

ペルー

8
実際は2000年に読みました。読書記録が出てきたので追加。赤毛のアンはものすごく好きで、よく読んだけど実際知らない事も、忘れていることも多く、また作者の苦悩も少しわかった気がする。

アルパカ

7
ドラマ「アンという名の少女」をシーズン3まで見終わったので再読。ドラマで先住民の人達のことやマシューの農場で働くフランス系のジェリーが出てきたけれど、当時の社会状況として本当はどうなっていたのか気になったので、その部分をもう一度読んだ。プリンスエドワード島はイギリスがフランスに戦争で買って奪い取った土地。島の名前も州都の名前も英語名に変えた。先住民族ミクマック族も当時はプリンスエドワード島にも住んでいたが原作には全く描かれていない。ドラマはそういった点を含めリアルに描いていた、と言える。驚いた。2022/06/20

サティ

5
赤毛のアンは、作者の理想とする生き方だったのでしょうか。『険しい道』も読みたくなりましたし・・『青い城』も読んでみたいです。書くことへの意欲がすごい人だと思います。憧れます。2013/08/05

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