内容説明
どうしても忘れられない異性は、あなたにいますか。１９７８年春、野性的な少女・佐伯元子と出会った瞬間に、僕は、約束された平穏な人生から引き剥がされた。僕の心を深く突き刺し、やがて姿を消す元子。その運命的な力に引かれて函館、そしてベネツィアへと僕は旅立つ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
5
辻作品は最近よく読んでるが、珍しく血生臭い雰囲気を感じさせる作品。特に終盤の、元子の告白シーンがちょっとグロい。がしかし、先の展開が全く予想できず、読んでると止まんなくなる。下巻でどうなっちゃうのか、どんなラストが待っているのか！？一気にイッてしまいそうな予感。2021/04/29
西夏
3
これまた喫茶店のマスター☕️から貰った本。今まで辻仁成さんの本は読んだことがなかったが、どこかフランスっぽい語り口でくすぐったい。おぼっちゃまな主人公の前に現れた独特な世界観を持つ元子。人生を元子によって変えられていき、やがて姿を消した元子を探しながら行きていくこととなった主人公のお話。正直、こんなことあるか⁈と思うような展開や元子の人生観等しっくりこない部分もあるのだが、取り敢えず下巻へ進もう。2020/02/18
星落秋風五丈原
2
どうしても忘れられない異性は、あなたにいますか。1978年春、野性的な少女・佐伯元子と出会った瞬間に、僕は、約束された平穏な人生から引き剥がされた。2005/12/30
ミノリ
1
登場する人が皆、波乱に満ちた人生を送っている。平凡で平和な世界で生活している私からすると、ただただすごい展開だなと思うばかり。次から次へと、とにかく色々起こる。すんなりといく事が無い。登場人物が一癖も二癖もあるような人達ばかりだからなんだろうか？元子は、何故にそんなに男を惹きつけるのか、女の私にはよく分からないなぁ。そしてどうしてすぐに結婚しちゃうのか？一体この物語は、どうやって締めくくられるんだろう？2013/08/11
しーふぉ
1
エンターテイメントとして成立している上に、文学的であるという意味で、非常にバランスの良い作品だと思う。辻さんの本の中でもかなり好きな部類です。2012/09/08
