天使の卵(エンジェルス・エッグ)

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  • サイズ B6判/ページ数 193p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087740516
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

19歳の予備校生と、8歳年上の精神科医。止まらない、もう誰にも止められないこの激しく、貫く、純愛。小説すばる新人賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa@レビューお休み中

153
20年前に村山由佳という作家と出会い、当時の僕の心を鷲づかみにした物語である。続編がでたこともあり、久しぶりに手にとってみたが…明らかに当時とは受けた感触が違った。でも、ちょっと考えればすぐわかることだ。主人公の歩太は当時の僕と同じ18歳。まるで、等身大の自分のことのように投影して読んでいたのだから、歩太と僕の間には壁すらなかったはずだ。だとすれば、当時の記憶が薄らいでいる今の自分にとっては、感情移入できなくなっているのは、仕方のないことだ。恋も愛も永続的なものではない。そのことを痛切に感じてしまうのだ。2014/01/27

ちゃんみー

69
先だって、『天使の柩』を読んだ所、これはシリーズの3作品目であることを読友Okaさんに教えてもらったので、早速一作目のコレを読んでみました。柩を先に読まない方がよかったかも。今更しょうがないんだけど。柩も良かったけど、やはりコレも良かったですね。お姉さんと妹、キットどちらも綺麗なんだろうなぁと思いながら、そして歩太が羨ましいって思いながら読了。次は梯子を読んでみます。2013/12/18

それいゆ

54
「天使の柩」を読み、ぜひ読んでみたいと思い手にとりました。200ページ足らずの短い話ですが、無駄な描写は皆無で、冒頭からのめり込み気がつけば読了していました。春妃は麻生久美子をイメージして読んでいました。小説というのは、こうでなくっちゃ!読ませる筆力を感じました。続編の「天使の梯子」を読むまでは落ち着かない日々か続きそうです。2014/01/25

どぶねずみ

42
押さえていた自分の気持ちが弾けてしまったとき、激しく相手を求める。押さえていたから、一瞬躊躇するも、やはり勢いは止められない。こんな風に身体を重ねた後は、感動して自然と涙が出る。ここまでは、クリスマスイヴの夜に相応しい内容だった。こんなに愛し合ったのに、これからだって何度でも愛し合いたいのに、死んでしまうなんて。一晩で読了。2016/12/25

みかん🍊

42
芸大を目指して浪人中の歩太と8才年上の春姫そして春姫の妹夏姫一目惚れした春姫を愛する歩太の純粋な恋心を描いた美しい恋愛小説ですが、いまいち感動してのめり込めないないのは、こういうちょっと複雑な人間関係、年上の女性と少年というパターンが好きでないから、「天使の梯子」も手に入れてあるのですが、すぐ読む気にはなれないかな。2014/01/30

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