旅する哲学―大人のための旅行術

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  • サイズ A5判/ページ数 334p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784087734072
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0098

内容説明

作家・芸術家・哲学者の生涯や作品を通して、旅を楽しむ秘訣を伝授するまったく新しい旅のガイド。世界的ベストセラー『哲学のなぐさめ』の著者の最新作。

目次

1 計画の愉しみ―出発を前に(大いなる期待―デ・ゼッサントのロンドン、わたしのバルバトス島;船旅の詩情、ドライヴ・ウェイのポエジー―ボードレールの港、ホッパーの旅路の情景)
2 日常脱出の愉しみ―わたしたちを衝き動かすもの(エキゾティックなものの誘い―フロベールのエジプト、わたしのアムステルダム;未知なるものの魅惑―フンボルトの新大陸、わたしのマドリッド)
3 自然と向き合う愉しみ―風景の言葉に耳を傾けながら(自然は都市生活者を癒す―ワーズワスの湖沼地帯、わたしの湖沼地帯;崇高なるものとの出会い―ヨブのシナイ半島、わたしのシナイ・ツアー)
4 眼の愉しみ―芸術は現実を濃縮する(目から鱗が落ちる―ゴッホのプロヴァンス、わたしのゴッホ・ツアー;美を自分のものにするためにラスキンの方法、わたしの実習)
5 帰宅後の愉しみ―習慣がわたしたちを目隠しする(日常生活の再発見―ド・メーストルの室内旅行、わたしの近隣旅行)

著者等紹介

ボトン,アラン・ド[ボトン,アランド][Botton,Alain De]
1969年、ロンドン生まれ。ロンドン大学の大学院で哲学指導教官をつとめる

安引宏[アビキヒロシ]
1933年生まれ。東京大学英文科卒。「展望」復刊編集、「すばる」創刊編集長をへて、75年「祝祭のための特別興行」(『死の舞踏』所収)で再開第1回中公新人賞を受賞、文筆活動に入る
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ももすけ

38
【図書館本】過去の著名な詩人と共に色んな旅を体験する構成。旅に抱く期待と現実のギャップや列車の旅で心ここにあらずで思いに浸るなど、旅ならではの楽しみがあります。空港内の掲示板のバイリンガル表記や流れるアナウンス、すべてがエキゾチックです。旅をすることで自分の文化やどこに所属するのか、客観的に自分や自分の国を知る良い機会になるのではないでしょうか。2021/10/06

Hiroki Nishizumi

2
哲学者のエッセイ。時々クスりとするが、事前期待ほどではなかったな〜2017/02/15

田蛙澄

2
ユイスマンスやフロベール、フンボルト、ボードレールなど多彩な文筆家やラスキンやゴッホのような画家の話を交えながら、先達の旅についての思想と著者自身の旅行に対する意見が交錯し、時間空間を縦横無尽に飛び回りながら旅による美や崇高さの発見、幻想に酔うことの効用や異国趣味などのトピックが語られとても楽しく読めた。2015/03/28

AKI

1
わたしたちが本当の自分に出会うのに、家庭は必ずしもベストの場とは言えない。家具調度は変わらないから、わたしたちは変われないと主張するのだ。家庭的な設定は、わたしたちを普通の暮らしをしている人間であることに繋ぎ止めつづける。しかし、普通の暮らしをしているわたしたちが、わたしたちの本質的な姿ではないかもしれないのた。 じつに美しいとわたしたちの心を搏つ場所の多くは、美学的な基準に基づくのではなく、心理的な基準に基づくものである。2021/10/31

Takashi Matsui

1
哲学の話かと思いきや。 小説?エッセイ的?になっており、 旅を主人公の視点で捉えていく。 旅するのは。何故か。という哲学的な所から、オチとしても面白い。 外れたか。と、思ったが、読めてしまった♫2018/08/02

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