フランドルの呪画

フランドルの呪画

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  • サイズ B6判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087732351
  • NDC分類 963
  • Cコード C0097

内容説明

絵画の女性修復家フリアは、15世紀フランドルの画家の作品「チェスの勝負」の修復を依頼された。X線でその絵を撮影してみると、ラテン語の隠し文字が浮かびあがる。「誰ガ騎士ヲ殺害シタノカ」チェスに興じる公爵と騎士、それを見守る公爵夫人を描いたこの絵、調べてみると騎士は1469年不可解な死を遂げていた。さらに画面のチェス盤を読むと、恐るべき事実が。そしてフリアの周囲では殺人事件が次々と起こり、自身も…。15世紀の騎士暗殺の謎が名画のなかで今、甦る。スペイン発、ヨーロッパ、アメリカで200万部突破。世界的ベストセラー。知のミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

44
本にはある文章のタイプが存在する。読者を突き放すようでいてそのために読者が引き込まれずにはいられない文章と、読者をずっと突き放したままの文章だ。この本の文章は後者のタイプなので読むとツルツルと滑って大変でした。ミステリー部分も犯人がすぐに解けてしまう上、ヒロインが一方的な正義感を振りかざした甘ちゃんなので読んでいてストレスが溜まりました。それにしてももう、いい加減、チェスのやり方を覚えた方がいいかもしれない・・・。2017/01/04

キムチ27

34
古典美術の修復というキーワードは好きなので、期待して読んだが、腰砕け。もっとも私自身チェスの素養が皆無で途中までは我慢して筋と共に追ったが半ばにして犯人が一人に絞られてしまえば面白味は霧散。あとはスペインの教養を楽しむだけどなってしまい、昔読んだウンベルトエーコ作品のような「高尚が故の。。」と入った次第。ナインスゲートでうたわれた「知のミステリー」も私には理解に苦しみ、ラストは「なんだ、こりゃ」でした。2016/06/14

Mof

2
ようやく、読みきった。チェスもバッハも絵画も知らないので、読んでいて眠くなる話だった。ミステリーではある。勧善懲悪ではないし、妄想の世界と入り交じっていて、よく分からない感じだった。何年後かにまた読んだら感想も変わるかもしれない。2021/12/19

MEPHISTO

1
正直知のミステリーとは思えません。早い段階で犯人がわかってしまいます。チェスを知っている人ならすぐに分かってしまうかも。盤面の挿し絵があるため、手を考えやすいです。美術品についての描写はまあまあかな。

bluesunset

1
犯人…え? 情景の描写が分かりにくい。 どのあたりが知のスリルかを教えていただきたい。 つまらなかった。2013/03/05

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