内容説明
終戦の瓦礫のなかから復興していく大阪の街。その活気を、探偵たちの報告書が浮き彫りにする、街のビルドウングス・ロマン。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
justdon'taskmewhatitwas
3
変な本。昭和30年頃の大阪、で法人個人の信用調査を行った探偵社、の報告書が羅列。只々羅列。極めて淡白な地の文(鴎外の史伝のパロディ?)に多彩な調査員の面々の関西弁の惚けた会話が少し。全体として大きな仕掛けがある訳でなく、会社ゴロまがいの、家系親族の経済状況まで明け透けな口調で曝す報告内容に当時の世相風俗を感じ取る、という趣向? 装幀は菊地信義(紐綴じは印刷)。2022/06/05
けいちゃっぷ
3
実験作なんだろう。巻末に「資料に関する質問には応じない」とある。「報告書控」がすべて創作なら、とてつもないエネルギーが必要だろうな。「凄み」がある本だった。340ページ2009/05/19
hirayama46
2
初読。筒井康隆の長編のなかでも語られることが少ない小説ですが、うーん、これは……? 報告書は完全なフィクションだと思って読んでいたのですが、あまりにも面白みに乏しいような……。もちろん何をもって面白いとするかはそれぞれというのは論をまたないところですが、うむむ……。好事家向けの一冊でありましょう。2017/05/29
-
- 和書
- 暴雪圏 新潮文庫