グリフィスの傷

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グリフィスの傷

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  • サイズ 46判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718652
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

からだは傷みを忘れない――たとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。
「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。

「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい――「竜舌蘭」
「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は――「グリフィスの傷」
「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける――「まぶたの光」

……ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。

【著者略歴】
千早茜(ちはや・あかね)
1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。著書に、『ひきなみ』『こりずに わるい食べもの』『赤い月の香り』『マリエ』など多数。

内容説明

「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまい―「竜舌蘭」。「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたしはずっと祈り続けます」。公園で「わたし」が「あなた」を見守る理由は―「グリフィスの傷」。「瞬きを、する。このまぶたに傷をつけてくれたひとのことをおもう」。「あたし」は「さやちゃん先生」をめがけて、渋谷の街を駆け抜ける―「まぶたの光」。…ほか、からだに刻まれた傷を精緻にとらえた短編10作を収録。

著者等紹介

千早茜[チハヤアカネ]
1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

143
『傷』に光を当てたこの作品に思いをこめられる千早さん。『傷』を前向きなものとして捉えることは困難だと思います。しかし、そんな困難に立ち向かい、”ネガティブ感を覆したい”とおっしゃる千早さん。この作品には、千早さんがおっしゃる通り、”それはもう傷ではなくなる”という瞬間を見る主人公たちの姿が描かれていました。『傷』というものに対する見方が変化もするこの作品。『傷』というものが持つ奥深さを思うこの作品。千早さんの筆が見せるリアルな痛々しさが伝わる物語の中に『傷』というものの意味を改めて思う、そんな作品でした。2024/04/29

美紀ちゃん

64
傷に関する短編集どれもよかった。竜舌蘭トゲは痛そうだった。クラスからの黙殺というイジメ。それを救ってくれた傷。出血。怖くて不思議な話。結露、無神経な人と気を使える人。無神経さは人を傷つける。血を見ると驚くのはわかる。試すのはよくないかもしれないが相手のことがわかる。縫うほどだったとは。お大事に。怒鳴る人は怖い。指の切断の話は首がすくむ。怖い。目に見えない傷→グリフィスの傷。ガラスなどそれが増えていつか壊れてしまう。人に刺されるのはもっと嫌だ。トラウマに。まぶたの光のラストの言葉がとても印象的だった。素敵。2024/05/31

pohcho

63
傷をめぐる10の物語。湯たんぽによる低温火傷、工場の機械で切断された後にくっついた10本の指、「まぶたの光」はそんな病気もあるのかと。毎回違う傷が出てきて読みながらゾワゾワしてしまったが、でも、その分どの話も印象深く感じた。実は自分の顔にもパッと見てわからない傷痕があるのだが(目尻を二針縫っている)多くの人がいろんな傷痕とともに生きているのかなあと。人の身体の不思議を思いながら、多彩な物語を堪能した。装幀も美しくてとてもよかった。2024/05/24

もぐたん

63
読めば心にさまざまな爪痕を残す物語たち。物言わぬサボテンと自分を重ねる「竜舌蘭」、まさかの結末に身体の芯が凍る「この世のすべての」、傷痕を巡る親の愛情がしみじみと温かい「慈雨」、自分の顔を醜く整形する「あおたん」が特に良かった。傷のない人はいない。あらゆる傷に想いをはせ、愛おしくなる。静かな筆致ながら、力強く生きていく生命力を随所に感じさせる短編集。★★★★☆2024/05/16

ミナミハハ

59
「傷」をテーマにした10短編集。凄く短い物語なのに、一篇一篇きっちり描いている。様々な傷。やっかいなのは心の傷。傷と向き合って生きる。治すのは自分。読みやすかった。短編も良いですね。2024/05/22

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