わたしに会いたい

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わたしに会いたい

  • 西 加奈子【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087718492
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。
この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。
「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。

わたしを生きるための言葉。#Imissme ――わたしに会いたい。

コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。
・「わたしに会いたい」――ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。
・「あなたの中から」――女であることにこだわる「あなた」に、私が語りかける。
・「VIO」――年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意する。
・「あらわ」――グラビアアイドルの露(あらわ)は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出する。
・「掌」――深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。
・「Crazy In Love」――乳がんの摘出手術を受けることになった一戸ふみえと看護師との束の間のやり取り。
・「ママと戦う」――フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。
・「チェンジ」(書き下ろし)――デリヘルで働く私は、客から「チェンジ。」を告げられる。

【著者プロフィール】
西加奈子(にし・かなこ)
1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。 2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。著書に『さくら』『円卓』『漁港の肉子ちゃん』『ふる』『まく子』『i』『おまじない』など多数。23年4月に刊行した初のノンフィクション『くもをさがす』が話題。

内容説明

2019年から22年に発表された7編と書き下ろし1編を収録。「わたしに会いたい」ある日、ドッペルゲンガーの「わたし」がわたしに会いに来る。「あなたの中から」女であることにこだわる「あなた」に、私が語りかける。「VIO」年齢を重ねることを恐れる24歳の私は、陰毛脱毛を決意する。「あらわ」グラビアアイドルの露は、乳がんのためGカップの乳房を全摘出する。「掌」深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。「Crazy in Love」乳がんの摘出手術を受けることになった一戸ふみえと看護師との束の間のやり取り。「ママと戦う」フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。「チェンジ」(書き下ろし)デリヘルで働く私は、客から「チェンジ。」を告げられる。

著者等紹介

西加奈子[ニシカナコ]
1977年イラン・テヘラン生まれ。エジプト・カイロ、大阪府で育つ。2004年に『あおい』でデビュー。07年『通天閣』で織田作之助賞、13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

304
西 加奈子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。頁数は少ないですが、著者の強烈なメッセージ、世界&社会に対する怒りが込められた5年ぶりの装幀の柔らかさとは対極のエッジの効いた凄まじい短編集でした。 オススメは、『V10』&『あらわ』です。本書で『V10』と言う言葉の意味を初めて知りました。今年のBEST20候補です。 https://lp.shueisha.co.jp/imissme/ 【読メエロ部】2023/12/10

みっちゃん

162
わたしはわたし。この身体も心もわたしのもの。誰か別の人間のフィルターを通した「こうあるべき」姿、そんなの関係ない。縛られる必要は全くない。そしてその大切なものが蔑ろにされた時は怒っていいんだよ!生きづらさを抱えるひとたちに送られた、作者からの真っ直ぐで力強いメッセージ。以前から感じてはいたが『くもをさがす』の経験をされて、その思いがさらに鮮明になったのでは、と推察する。2024/02/04

ムーミン

153
迷い、葛藤、怒り‥‥強い感情がぶつかってきました。2024/03/08

うっちー

124
『すばる』作品と『文藝』作品の違い、『すばる』作品の方が良かった

machi☺︎︎゛

106
西加奈子さん好きなんだけど難しかった。多分そのままの文章でそのままの意味で素直に読めばいいのかもしれないけど、何か西加奈子さんからのメッセージを受け取ろうと意気込んでしまったから話の裏を考えてしまってすごく大変な読書になった。乳がんのエッセイは未読なのでそれを読んでからの方が理解しやすかったのかな。8編の短編で女性の生きづらい場面とか女性の体の事とか、女というものを赤裸々に描かれた話だった。でもそんな悩みを抱えている人には勇気をもらえるような話も多かった。2024/01/06

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