嗤う名医

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087715538
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

天才的心臓外科医の隠された顔、最高の治療の為には誰にも妥協を許さない名医、患者の嘘を見抜いてしまう医者……。現役の医師が皮肉を交えて医療に携わる人間を描く、ミステリー短編集。

内容説明

“嫁”の介護に不満を持つ老人(「寝たきりの殺意」)。豊胸手術に失敗した、不運続きの女(「シリコン」)。患者の甘えを一切許さない天才的外科医(「至高の名医」)。頭蓋骨の形で、人の美醜を判断する男(「愛ドクロ」)。ストレスを全て抱え込む、循環器内科医(「名医の微笑」)。相手の嘘やごまかしを見抜く内科医(「嘘はキライ」)。本当のことなんて、言えるわけない。真の病名、患者への不満、手術の失敗。現役医師による、可笑しくて怖いミステリー。

著者等紹介

久坂部羊[クサカベヨウ]
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒。二十代で同人誌「VIKING」に参加。外務省の医務官として九年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事している。2003年、『廃用身』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みんと

146
6編ともよくできていて面白かった。 特に「寝たきりの殺意」と「愛ドクロ」は結末でえぇっ!?と息を飲むような軽いショックを受けた。 全て、もしかしたらあり得る話かもしれない。 人間の持つ嫌な部分も見たくなくても見えてきてしまう。 そのリアルさにゾッとした。 この著者の作品は初めてだったのだが他の著書も読んでみようと思った。2017/05/18

carl

137
面白かった。久坂部氏の作品を読むと毎回ノンフィクションじゃないかと思ってしまうほど嵌ってしまいますが、この短編は長編のネタ集みたいな感じでした。ホントはモデルがいるのかと思っちゃう感じでした(ヤハリ嵌った)。「寝たきりの殺意」長編で読みたかった。「名医の微笑」はスーパーエロかった、こう云うのも書けちゃうんですね(少女の師匠ググってしまいました)面白い。2017/05/27

koba

119
★★★★☆2014/11/12

優希

93
妙なリアリティを感じる短編集でした。人の命を預かることの重みが伝わってきます。ストレスとかかかるのかなどと想像してしまいますね。登場する医師も色々な人がいて面白かったです。タイトルが「嗤う」とあるように何処となくブラックな雰囲気が漂っていました。2017/12/16

けい

90
読友さんの感想を読んで、面白そうと思い手に取った作品。久坂部さんは初読み。医療物の6編からなる短編集。思わず笑ってしまう様な話が多かったですが、ちょっと考えると背筋が凍る様なお話も多数。作者が医師という仕事柄、専門用語もポンポン出てきますが、特に気にすることもなく、あっさり読ませてくれました。各短編の設定も違った工夫がされていて、有りそうで無さそな、無さそで有りそな煙に巻くような医療現場の物語。面白かった。2014/07/18

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