春、戻る

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087715484
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

結婚を控えたある日、私の前に兄と名乗る青年が現れた。明らかに年下の「お兄さん」は、私の結婚にあれこれ口出しを始めて…。人生で一番大切なことを教えてくれる、ハートフルウェディング・ストーリー。

内容説明

正体不明、明らかに年下。なのに「お兄ちゃん」!?結婚を控えた私の前に現れた謎の青年。その正体と目的は?人生で一番大切なことを教えてくれる、ウェディング・ストーリー。

著者等紹介

瀬尾まいこ[セオマイコ]
1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊っちゃん文学賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞を、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

669
「思い描いたように生きなくたっていい。自分が幸せだと感じられることが一番なんだから。」帯のこの言葉に手繰り寄せられ、手にとった本。挫折したっていい、大切なのはその後。ちゃんと幸せを感じながら生きていくのは言うほど簡単じゃないけど、自分にくっついているものを、ひとつ、またひとつと、取り去っていく事で人は幸せになれる。そういうシンプルさでいいんだと思える。突然現れた年下の兄の正体が明らかになったとき、人は見えないところでも決して一人ではないのだと胸がジンとした。兄をさらっと受け入れた山田さんの大らかさがいい。2014/07/21

まちゃ

621
瀬尾まいこさん初読みでした。淡々とした文章のなかに、どこかほのぼのとした暖かみが感じられる、そんな作品でした。 読後感は良かったです。数ヶ月後に結婚を控えた36歳の女性「さくら」の前に現れた「兄」と名乗る青年。「おにいさん」が気付かせてくれた人生で一番大切なこと。春を感じさせてくれる一冊です。2017/04/01

yoshida

519
結婚を間近に控えたさくらに、兄と名乗る年下の青年が現れる。初めは彼のことを思い出せないさくらであった。兄との日常を送るうちに、婚約者の山田さんとの距離も近付く。そして、さくらは心の奥底に沈めてあったとある一年の出来事を思い出す。初めは不思議な感覚でしたが、やはり暖かい読後感。さくらを取り巻く沢山の人々の愛情を感じます。そして、この注がれる愛情はさくらだけではなく、程度の差はあれどあまねく全ての人々が受けているものだと思う。瀬尾まいこさんの作品でも好きな作品になりました。特に後半の展開に心が暖まるのです。2017/12/30

ウッディ

405
和菓子屋の跡継ぎとの結婚を控えた32歳のさくらの前に、見知らぬ「兄」と名乗る男が現れる。自分のことを知っている12歳下の兄の出現に胡散臭さと戸惑いを感じながらも、彼の人懐っこさと、さくらの幸せを願う一生懸命さに、彼を受け入れていく。「兄」の正体とは? 瀬尾まいこさんの小説に出てくる人達は良い人ばかり、特に結婚相手の山田さんの良い人さ加減は感動ものレベル。「兄」が正体を明かさないのは、自分のことを思い出してほしかったのだろうなって思います。温かな気持ちになれる、さわやかな読後感でした。面白かった。2017/10/31

びすけっと

339
久しぶりの瀬尾まいこさんの作品。わくわくして読みました。あっという間の数時間。 ひと周りも下の「おにいさん」が婚礼を前に現れます。夫となる人も、妹すらも年下の「おにいさん」に慣れ親しんでしまう。主人公さくらもいつの間にか許してしまっています。 自分では押し込めておきたかった一年間の記憶、経験を失敗ではなかったのだ、と思わせてくれた「おにいさん」。その一年間を悔いた人が別にも居た。しかもその後もあたたかく見守っていてくれた。 やさしさがぽっとともる瀬尾作品。今回も大ヒットしました!2014/02/16

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