内容説明
会社は、あなたに誠実ですか。あなたは、仕事に誠実ですか。派遣社員が部長に命じられ、全部員に送信した１通のメール。すべてはそこから始まった…！？中堅食品会社の内実を描く連作小説。
著者等紹介
原宏一［ハラコウイチ］
１９５４年長野県生まれ。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、９７年『かつどん協議会』で作家デビュー。２００７年、書店員の熱心な応援により、０１年に文庫化された『床下仙人』がベストセラーに。鋭い風刺と独自のユーモアが読者の支持を得る（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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yanae
72
読メを始めた数年前、読みたい本にポチっとした積読本。ようやく読みましたー！もう、タイトル！(笑)気になるしかない！どんな話かと思ったら、とあるブラック企業を舞台にしたお話でした。とことんだめな企業の現状、崩壊、再生。連作短編てそれぞれの話に出てくるひとがリンクして最後には…というスッキリ系のお話。表題は一話目によるもの。トイレがきれい汚いって、いい会社かどうかと関係してると思う。すごく共感！原さんらしいお話でした♡2019/06/14
ゆみねこ
60
タイトルから、清掃会社のお話かと思っていたら、舞台は中堅食品会社。トイレの汚れは会社の乱れ、パートのおばさんの言葉はまっとうです！腐りきった上層部を切り捨てて、再生する新しい会社の未来が楽しみですね。2014/12/06
紫 綺
55
壊れはじめた会社の崩壊と再生の物語。腐敗した上層部の賄賂や不当表示、不正の数々。自社粛正と再生に動き始める普通の正社員＆派遣社員たち。それにしてもこの会社の幹部、うちの会社の上層部連中とそっくり!!二の舞にならないように頑張らねば…。2011/06/24
有
48
こ、このやろー！欲深く汚い大人に腹が立つ。こういう人たちが社会を、日本を駄目にしていくのね、と悲しくなりました。右向け右、左向け左で何も考えず企業へ従うことの愚かさ。現状、守るべき者の為に従わざるを得ない状況はきっと沢山ある。働く以上、自分で善し悪しを考え意見を言える人でありたいし、そういう人と共に生きたい。自分の中の正義を無視して自分を嫌いになるなんて悲しい。なくした信用を誠意で再建。頑張れ、チェンイーフーズ！私が働く職場は、トイレのポツポツはありません。恵まれた環境に感謝。誠意を持って恩返しがしたい。2011/06/23
Penguin
44
【図書館】一つの会社に纏わる連作長編。どの会社でもあるんだろうなぁと、共感しながらサクサク読めた。 各章で語り手が替わるが、話しは徐々に進んでいき、読後感はスッキリ！ 麺や調味料についての知識も増えた♪ こんな、意気込みややる気に溢れた人達と仕事が出来たら、充実感が味わえるのかも♪2012/03/18
