傀儡

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087712315
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

鎌倉時代、自らの顔の肉を削ぎ、北条氏への呪いの言葉を残して、山中に消えていった武者がいた。九年後、関本宿近くの墓場を通り過ぎた傀儡女は、暗い穴のような瞳を持つ瀕死の女と出会う。傀儡女と一夜を過ごす、鶴岡公暁と名乗る武者。瀕死の女を救った、藍色の目の僧。鎌倉に、そして日本にかけられた「死の呪い」を解く、歴史長篇小説。

著者等紹介

坂東眞砂子[バンドウマサコ]
高知県生まれ。1996年『桜雨』で島清恋愛文学賞、97年『山妣』で直木賞受賞。2002年『曼荼羅道』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tama

9
図書館本 興味深かった。「怨」の二人が「遊」に結び付けられ手繰られます。仏や神は怨を越えられるかという展開まである。後半出てくるお爺さんはちょっとびっくり。「宿神」よりも神様の描き方が巧みと思う。内容が豊富なのだがけっしてとっちらかることなく丁寧に織り上げておられます。これは佳い。2014/05/27

takeapple

5
中世の庶民を主人公にした数少ない小説で、しかも面白さ抜群。2008/08/30

tama-nyan

5
何だか分からんが良かった。 お初の作者でこの人が仏教をどのようなものと思ってるのかはわからないけど主人公の外人(最後まで名前が覚えられんかった)の極楽浄土や念仏のとらえ方に共感。 臨場感がすごくて鎌倉時代やその時代の人たちを実際に知ってるような気分。 そして読後感が爽やかなのがなんとも良い!2018/01/17

そのあとに続く

4
村を焼払われた女。『永遠の真実』を求めさ迷い続ける異国の僧侶。一族を時の執権に滅ぼされた武者。旅に生きる傀儡師の女。路傍の死者と市井の営みも距離がさほどなかった時代、傀儡の見せる幻影は現の真を明らかにする。亡き兄の魂魄に憑かれた男、強い喪失感から復讐に生きがいを求める女もそれも一面の真実。壊れる集団と相互理解の不完全性。地獄も極楽も蜃気楼。色の奏でる騙し絵。2013/11/30

りょうこババ

3
なんとなく手にした本だったがあまりに内容が濃くて読むのが大変だった。傀儡女、タクラマカン砂漠から来たサイラム、村と夫と子供までなくし、復讐に生き甲斐を見つけた女、一族の復讐に燃える武士。念仏を唱えると極楽浄土に行ける?本当の真理とは?2021/08/02

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