出版社内容情報
犯人はキャメロンではない! マディスンは捜査方針の変更を願い出るが、逆に捜査から外される。単身、真相究明を決意する彼女だが…。意外な方向から浮かび上がる事件の全容、衝撃の結末! 震撼のデビュー作。(解説/穂井田直美)
内容説明
一家惨殺事件の犯人はキャメロンではない…そう確信したシアトル市警刑事マディスンは、捜査方針の変更を願い出るが、逆に上司に捜査から外され、休暇を取るよう促されてしまう。警察の仲間に頼ることができなくなったマディスンは、単身、真相究明を決意する。やがて、意外な方向から浮かび上がってくる猟奇的な事件の全容。犯人の目的は何なのか?衝撃の結末に向かい事態は突き進む!震撼のデビュー作。
著者等紹介
ジャンバンコ,V.M.[ジャンバンコ,V.M.] [Giambanco,V.M.]
イタリア生まれ。高校卒業後にロンドンに渡る。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで英語と演劇を学んだ後、クラシック音楽の小売りや書店員を経て、映画の編集助手に。『ドニー・ブラスコ』、『フォー・ウェディング』、『秘密と嘘』など、数多くの作品の編集に携わってきた。2013年に『闇からの贈り物』で小説家デビュー。ロンドン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
44
上巻では一家殺人の謎が提示され、捜査が始まるも地味で一向に進行せず、まだるっこい展開だったが、下巻に入り登場人物が一気に動き出した。サスペンスに満ちた捜査。謎だらけの人物。主人公女性刑事マディスンの活躍がかっこいい。終盤にはちょっとしたアクションも。タイトルや装丁を見ていると意味不明で地味な本に感じるけど、印象以上に面白い。この本、上巻だけ読んで放り出したら損します。2015/11/01
優花 🍯モグモグ
39
上巻ではあまり展開が進まなかったけれど、下巻から怒濤の展開に。バラバラのピースがどんどん繋がって面白かったです。殺人課に配属されたばかりマディスン刑事が優秀過ぎる感じはありましたが、とても面白く読めました。2015/08/20
しゃお
22
前半でバラバラに読者に提示されていたものが後半では一気に回収され、相棒を欠き自身も傷を負った主人公が、組織内の軋轢でなく協力を得ながら、本来は反対側の立場である者との共闘しながら真犯人に迫る様子は緊迫感もあって一気に読ませてくれました。サイコサスペンスとしては、一部の描写を除いてあっさり気味ではあるものの、警察小説やサイコサスペンスなどの要素を交えながら女性刑事の成長を丁寧に描いておりとても好感がもてて、主人公と相棒はもとより周囲の関係など、より、シリーズの今後に大きな期待が持てました。2015/06/20
しましまこ
19
犯人のもったいない&残念感は置いといて…ラスト良かった~!上巻と違ったスピード感、主人公の若すぎる行動、容疑者+弁護士!!結局友情、信頼、これに尽きる!…なんてチョロい私。しかし、シリーズ第2作の出版予定が書いてない。どうか無事に出ますように!2015/05/24
でこちゃん
6
マディスン刑事の強い意志、知性、行動力にエールを送りながら引き続き読む。友達の子供を誘拐して対決というのは想像していたが、あまりに酷く、血の気がひいた。しかし読み終わってみるとラストがとても良かった。あまた推理小説を読んだ中でも心に残るラスト。2015/07/17