出版社内容情報
シアトル郊外の高級住宅街で起きた一家惨殺事件。やがて容疑者として浮かぶキャメロンは、彼の弁護人と被害者とともに悲惨な過去を共有していた…。女性刑事マディスンはキャメロンを追うが、捜査は難航を極める。
内容説明
シアトル郊外の高級住宅地でシンクレア一家が惨殺された。遺体には十字架が描かれ、殺人現場のドア枠には「13日」の文字が…。被害者のシンクレアは、やがて容疑者として浮かぶ男キャメロン、そしてキャメロンの弁護士クインとともに、悲惨な過去を共有する仲だった。殺人課に配属されて日の浅い女性刑事マディスンはキャメロンを追うが、足取りはなかなかつかめず、捜査は難航を極めるのだったが…。震撼のデビュー・サスペンス。
著者等紹介
ジャンバンコ,V.M.[ジャンバンコ,V.M.] [Giambanco,V.M.]
イタリア生まれ。高校卒業後にロンドンに渡る。ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで英語と演劇を学んだ後、クラシック音楽の小売りや書店員を経て、映画の編集助手に。『ドニー・ブラスコ』、『フォー・ウェディング』、『秘密と嘘』など、数多くの作品の編集に携わってきた。2013年に『闇からの贈り物』で小説家デビュー。ロンドン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優花 🍯モグモグ
40
途中こんがらがってしまったり、その割には展開が進まない気がして何とか上巻読終えましたが、過去の拉致事件、シンクレア一家の惨殺事件。どう繋がって、どういう展開になっていくのか?期待しながら下巻に入ります。2015/08/15
のぶ
39
上巻を読了した限りでは、ごくオーソドックスな警察小説に見える。個人的に北欧やドイツのミステリーを読む機会が増えているので、舞台がアメリカ・シアトルである事が最近では珍しい。作家はイタリア生まれのイギリス在住らしい。その辺の違和感は特にない。このまま捜査が続くのか?裁判に進むのか?感想は下巻で。2015/10/31
しゃお
23
最初の掴みがいいですね。殺人課に配属されたばかりの主人公である女性刑事がどのような人物なのか。そして相棒を組むベテラン刑事の厳しくも優しい眼差しがうまく描かれています。そんな中で起きた陰惨な一家殺人事件。容疑者は凶悪な殺人犯と目されている人物。しかし、そんな容疑者を守ろうとする弁護士。事件の被害者と容疑者、そいて弁護士はある過去の事件で繋がっているのだけれど、果たして事件の裏側にあるものは果たして。面白いのだけれどいまひとつのめり込めきれないのは、事件の裏側が読み切れないからか。というわけで下巻へ!2015/06/18
Yoko
21
殺人課に配属されたばかりの女性刑事が主人公。じっくり思考を巡らせ、勘が良く、度胸もあり、かと言ってスタンドプレーに走ることもない、好感の持てるキャラクター。女性刑事にありがちな美人だとかそうでないとかいう余計な記述がないのがまた良い。そしてコンビを組んだベテラン刑事が彼女の刑事としての本質を見極めよう、育てようとしている雰囲気が良い。ただ物語の行き着く先は全く読めず暗中模索。真実を示すパズルのピースが私の前に並んでいる。2015/06/09
しましまこ
21
弁護士一家惨殺事件、遺体には十字架が描かれ、現場ドア枠には13日の文字が彫られていて…。容疑者は誰もが恐れ口を閉ざすため証拠も目撃者も出ず立件出来ない残忍な殺人事件の犯人。被害者と容疑者には共通の悲惨な過去、13歳の頃共に拉致された生き残り。帰って来なかったもう一人の友人、わざとらしい証拠、過去の事件との関連は?捜査をするのは殺人課に配属後四週間のマディスン。この人も結構な過去がありそうなんだが小出しにされて詳細不明。テンポが良くなってきたトコで次巻。2015/05/24