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集英社文庫
凍える森

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  • サイズ 文庫判/ページ数 198p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784087605426
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

1950年代半ば、南バイエルン地方の森に囲まれた静かな農村で起きた凄惨な一家皆殺し事件。なぜ家族は殺されなければならなかったのか?犯人は誰なのか?友人や教師、郵便配達人、近所の農夫など村人たちの証言から被害者家族の意外な事実が明らかになり、その中から犯人像がおぼろげに浮かびあがる。ドイツ犯罪史上最もミステリアスといわれた迷宮入り事件に基づいた出色の作。

著者等紹介

シェンケル,アンドレア・M.[シェンケル,アンドレアM.][Schenkel,Andrea M.]
レーゲンスブルグ近くの小さな村に家族とともに住む。専業主婦だったが、2年前に『凍える森』を書くことを決意。それまでの思いをこの作品に一気にぶつけたという。1930年代のナチ時代に実際にあった事件に基づく2作目は、2007年8月発売。すでに20万部を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

58
1922年3月31日、独逸、一つの家族が鏖殺された。本書はしのヒンターカイフェック事件をモデルとして書かれた一冊。被害者の行動や関係者の行動を積み重ねることにより、事件の全貌を明らかにしていくという手法は従来のミステリに比べて明らかに異質であるが、それが逆にこの陰惨な事件に相応しいような気がする。そしてラスト……いやこれ見事に騙されましたよ。手法からしてそうであったに違いないという事が、見事にひっくり返された快感。トリックは見慣れたものであるけど、それが構成と結びついて見事な効果を挙げていました。2017/04/16

カムイ

45
初読み作家、まずは読後感じたのは世田谷の事件でしたあれも解決できていない。ドイツ史上最悪の殺人事件を元にした小説です。村社会の閉塞した雰囲気とキリスト教の弊害は読んでいる間いや~な気分になった。殺害された一家は評判が芳しくなくあらゆる憶測がない交ぜされている。今年最後の作品にするべきではなかったと😓作品自体は良くできたのでした。2023/12/31

キムチ27

42
装丁からそそられた・・しかも独史上謎度トップクラスとある。展開は明快なものの、肝心の謎解きが些かぐずぐず。村人らの多くの証言を丁寧に料理して行くのだが、決定打に欠け、それ以降は読み手の推理へプレゼンして行く。関係にないのに日本にも起きる限界集落、閉塞社会の昏さを思い起こした。2016/08/17

𝕌ℤ𝕌(うず)

17
ん?なんだこりゃ?1922年に本当にあった迷宮入り事件を題材にしているそうだけど、「小説の時代背景は1950年代に設定されています」という注意書きあり・・・何で?(笑)途中途中に聖書?祈祷書?が盛り込まれ、不気味な一冊でした。2018/06/06

shiman

16
どこかで読んだことのある農村犯罪ものなのだと思うと実は・・・。生き続けるということはなんととても困難な道なのだろう。2017/10/20

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