内容説明
まだ記憶に新しいオクラホマ連邦政府ビル爆破事件で、実際に治療にあたった看護人たちの悲惨な話、幼い頃重度の火傷を負った看護婦が、後遺症を克服して熱傷患者のケアにあたる感動の記録、差別して治療する医者への不信、親の貧しさと無理解で死んでいく乳児への哀惜…17年間医療の最前線で働いた看護婦が、アメリカ各地で聞いたナースたちの驚くべき告白集。
目次
熱傷病棟に生きる
深夜の恐怖体験
満月の夜の救急看護
願いも虚しく
救命センターは大混乱
パールハーバーの思い出
救命センターの長すぎる一日
訪問看護の現実
ICUの天使
お産でわかる国民性〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルトン
47
17年間のナース経験をもつ著者が全米の看護師にインタビューしたもの、また自身の体験を含んだ27のエピソードが綴られたドキュメンタリー本。救急センター、災害現場、ハリウッドのナースからイルカの看護師まで内容は多岐に渡る。生々しい現場の声から見えてくるものとは! 中でも「オクラハマ連邦政府ビル爆破事件」、「訪問看護の現実」という話は衝撃的過ぎました… 数千のGが蠢く中での新生児の介護… 読みながら鳥肌が止まりませんでした… まるでクリープショーの様な現場… 凄まじすぎる… 2018/06/05
CBF
2
(★★★☆☆) ビル爆破事件で治療にあたった看護人たちの悲惨な話、幼い頃重度の火傷を負った看護婦が後遺症を克服して熱傷患者のケアにあたる感動の記録、差別して治療する医者への不信、親の貧しさと無理解で死んでいく乳児への哀惜…17年間医療の最前線で働いた看護婦が、アメリカ各地で聞いたナースたちの告白集ー。 実話とは思えない壮絶なエピソード、激務や病院内の序列の様子など、看護の仕事の過酷さが伝わって来て読むのが辛いほど。大変な治療中に失神しかけた看護婦さんのエピソードは、読んでる私まで貧血になりそうになった。。2020/09/19
エヌる@遅れてきたルーキー
1
選りすぐりのエピソードということを差し引いても壮絶な逸話の数々。「世界まる見え」「アンビリバボー」あたりで映像化しても遜色ない。今この瞬間も戦っている医療関係者の皆様に感謝。2022/01/07