内容説明
15歳のイザベルに思いもかけない悪性腫瘍の宣告。男兄弟のまん中のひとり娘として、家族に愛されて育った少女の生活は一変しました。病院での化学治療、副作用の苦しみ。しかし彼女は生きる希望を失わず、最後まで病魔と闘いました。そしてほのかな初恋。けれども1年後、ついに力つきてみずから尊厳死を選びます―この16歳の厳粛な選択は、今もなお世界中で感動の嵐を巻き起こし、本書は大ベストセラーになっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yu。
4
悪性の腫瘍に冒された15歳の少女の闘病から看取られるまでの1年間を自身の手紙や日記、母親の娘への気持ち綴られた回想録。ありとあらゆる化学治療や副作用に苦しめられながらも最期の最期まで相手を気遣い前向きに振る舞う優しい彼女。尊厳死を望むに至った時でも最期のお別れの言葉も立派にやり遂げます。献身的に支える医師や身内、友人達もとても温かく、どれだけ励みになったことでしょう。辛く悲しい実話なのですが、みんなに愛された明るく思いやりに満ちた彼女を思い出すと肩越しからそっとエールを送られる気持ちにさせてくれます。2014/02/18
佳乃
4
必死に病気と闘い。生きようとする姿。エレナの本よりも先に読んで、幾度となく読み返し涙しました。
non
2
'16-98:946。母親がまとめた(書いた)ドイツ少女の闘病記。既読?を疑いながら、、16才少女の尊厳死に至るまでの1年。運命を受け容れる。病院のナース、医者へのクリスマスに薬瓶みたいに包んで処方箋風のメッセージをつけてプレゼントする茶目っ気。かわいいらしく、明るく前向き。‘生きがいのある一日一日が次の治療に耐えようという気持ちをいっそう強めてくれる・幸せにはたいしたものはいらない。楽しい人。それは王者・繰り返し「待たされる」とうことが、どれほどわたしたちを心理的に疲労させるか’2016/06/03
ぽんぽこ
2
これもまた捨てられない本の1つ。16歳の少女が尊厳死を選択するまでの様子だったり日記だったり。私は天国は1つじゃなく、みんなそれぞれの天国があると思っていた派だったので、まずはタイトルに惹かれて購入したんですが、中身も素晴らしい本でした。
しっぽちゃん
2
▲1998/02 15歳のイザベルに思いもかけない悪性腫瘍の宣告。男兄弟のまん中のひとり娘として、家族に愛されて育った少女の生活は一変しました。病院での化学治療、副作用の苦しみ。しかし彼女は生きる希望を失わず、最後まで病魔と闘いました。そしてほのかな初恋。けれども1年後、ついに力つきてみずから尊厳死を選びます―この16歳の厳粛な選択は、今もなお世界中で感動の嵐を巻き起こし、本書は大ベストセラーになっています。 2009/09/12