感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
95
非常に難解。この作品の輪郭がつかめずに、四苦八苦した。それでも斬新なメタフィクション的な趣向が使ってあり、スリリングな読み心地だった。インドの大地を歩き続ける女乞食を描きながら、狂気ゆえに群衆に発砲した、フランスの外交官のエキセントリックな行動を重ね合せていく。登場人物の多くは孤独で、他の人間と心を合せることはできない。終盤で主人公が恋するアンヌが流す涙は唐突な印象だが、現代の人間が抱えている孤独を、美しく象徴している気がした。(続く)2017/02/25
しんこい
7
冒頭カンボジア界隈を流浪する若い女が作中作のような感じで登場、不祥事をおこした副領事が主役という感じでもなく、男を惹きつける大使夫人とどう絡むのかと思っているうちに副領事は周りから疎外されたまま終わりました。残念ながら、ついていけていません。2014/05/17