内容説明
モチーフは料理です。ウィーン・リオ・パリ・ニューヨーク・東京・ローマ・バルセロナetc.を背景にして、悦楽の料理人・村上龍があなたの心に運んでくれるのは、舌の恍惚が呼びさます鮮やかな生の断章です。1篇10枚、掌にのる珠のような作品は、これこそほんとうの小説、文学世界の絶品です。ディッシュは32。心惹かれるものから、さあ、どうぞ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hyara
5
テーマは料理、一人称は私(オトナな男性)、一貫して8,9ページのテンポの良いまさに「小」説。そのなかでひとときの幸福である料理と刹那の出会いや会話が重なり、人生においてあまり重要ではない、だけど大切で忘れられないような場面が描かれる。軽くて深い読み応え。2017/12/04
のぶぶん@今年は心を鍛えます
4
この人の傾向なんだろうか、もう一つの快楽もほぼセットでついてくる。完全に「楽しい、おいしい」にシフトした料理小説集。以前読んだ食べる女もそんな感じだったが、こちらの方が強烈。好き嫌いは分かれるような気がする。2012/02/18
にはこ
3
村上春樹だと思って借りた中学生の私はあまりの破廉恥な文章に読むのが恥ずかしかったです でも海を食べてるようなパエリアは ドラマの本棚食堂という企画で再現されていてとても美味しそうでした 海をたべる ん〜〜 食べてみたいです
midorenjah
3
村上龍の著書の中でも好きな本の一冊。料理そのものよりも、ちょっとアブノーマルでソフィスティケートされた人達の会話を美味しく楽しめる一冊です。読むとなんか美味いもの食いたくなるんだよなあ〜(笑)2015/09/05
rueshё
2
読了