集英社文庫<br> 切り裂きジャック・百年の孤独

  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
切り裂きジャック・百年の孤独

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 277p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784087497373
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

173
有名な未解決事件『切り裂きジャック』を島田さん流の解釈で切り込んだミステリ…一言で紹介すればこういう事だが、事件当時のロンドンと100年後のベルリンを交互に描きながら、段々とリンクしてゆく過程が巧み!構成の妙に唸った。伏線をフェアに張っているので、種明かし前に犯人が判ってしまったが「なるほどなぁ」と感心する論理展開や犯人にも感情移入できる状況設定も素晴らしい。舞台が外国という事もあって、30年以上前の作品なのに古臭さは少なく、推理ゲームを楽しめた。グロい描写が多々あるので、苦手でない人にはオススメしたい♬2019/11/18

chiru

87
19世紀末に犯罪史上に名を残した『切り裂きジャック事件』から100年後、ベルリンで起きた連続娼婦殺人事件。 前事件との類似性が明らかになっても謎は深まるばかり。 ふたつの事件の謎解きは、思わず「なるほど!」と言ってしまうほど鮮やかなQED。 随所に張り巡らされた伏線がひとつに収束され、隙間なくピースがはまった真相は、絵画的イメージを想起させ、とても美しい。 未解決事件というもっとも悩ましく魅力的なアイテムを、アイデアやミスリードで膨らませた、作者のロマンを感じる物語。楽しかったです。 ★4 2018/07/30

みゆ

71
おもしろかった~ヽ(^o^)丿 19世紀のロンドンを震撼させた切り裂きジャック。100年の時を経て冷戦下の西ベルリンに甦る。リアリティのある筆致と淡々と続くグロ描写に実録犯罪小説かと思ってしまいました(^-^; しかし後半からテンポアップ!探偵役の推理披露面白かったです。島田さん流の切り裂きジャックの真相論に拍手(^^♪2019/10/27

中原れい

63
やっと読めた!謎解きなんてできません、読んだだけです。100年の時を隔てて起こる陰惨な事件、警察をさんざんに引き回した2つの大事件の謎を解くのは…アナザーじゃない、これミタライだよね?^^ まったくお巡りさんが気づけなかったことを全部推測で知ってて、えんえん謎解きをするスタイルがまさに島田節。人々を押しつぶす貧困と抜け出そうとする者へのすさまじい嫉妬、そこから起こった狂気の悲劇は、もはや話に慣れてしまっていても熱く胸を打つ。最後の犯人への気遣いがまた、静かに胸をうちますね…さすがはミタライです。2020/06/07

たか

50
1888に起きたロンドンの『切り裂きジャック事件』を模倣するかのような事件が、その100年後のベルリンの街で発生する。100年間に渡る二つの事件を、クリーン・ミステリなる人物が解決していく。 途中から、犯人と動機がわかってしまうのが難点だが、それでもミステリの面白さは変わらない。 御手洗潔の海外特別版であり、シリーズファンにとっては見逃せない。B評価2017/12/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/565434
  • ご注意事項