出版社内容情報
幻の魚イトウを追ってモンゴルの奥地へ。空前の巨魚を求めて中国最深部へ(モンゴル・中国篇)。そして、とてつもない質と量の宝石が眼前に(スリランカ篇)。興奮と感動の“オーパ!シリーズ”完結。
内容説明
原始の静寂の湖面に白波が走る。12メートルの巨魚か怪獣か。小説家は書斎の闇を抜け出し、幻の魚イトウを追ってモンゴル奥地へ、そして空前の巨魚を求めて中国最深部へ…(モンゴル・中国篇)。清澄。豪奢。絢爛。沈痛。…とてつもない質と量の宝石が小説家の眼前にひろがる。熱帯の却初の煌めきが、眼を射る(スリランカ篇)。“オーパ・シリーズ”完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
87
「いい紅茶をつくる自然条件は昼夜の寒暖に差があること、昼はカンカン照りだが夕方になると冷え込み、夜はいよいよ冷え込んで霧が谷から昇ってくる・・・(p354)」。過酷な条件を乗り切り耐性を付けた(=順応した)飲食物、作品にはこの様なケースが多いですね。部分的には人間もそうではないかと思ったりもします。“良くなりたい”と願うならば(中村天風はこれこそが人間の使命だと云います)、艱難辛苦は避けるのではなく乗り越えようとチャレンジするものと思いました。2021/02/14
ゆいまある
81
スポンサーもついて、テレビの撮影も加わって、大きなプロジェクトになるほど、プレッシャーも強くなり釣りも難しくなる。電子で読んだので、スタッフの人々の開高健にまつわる話も収録されており、読み応えあり。派手なことが好きな人だったんだなあ。身近にいたら振り回されそうで嫌だけど。何もないモンゴルの刺すような星空。ちょっと羨ましい。旅に出たい。2021/09/18
ehirano1
76
スリランカ篇において、「茶の木を摘まないで、のばしっぱなしするとこんな巨大な木になる(p355)」の写真を見て驚愕せずにはいられませんでした!因みに、木の大きさで茶の味は影響を受けるのか気になり始めました。2021/09/23
ehirano1
68
「言葉は事物のひとつだけれど同時にその影でもある。気迫とか、精神のリズムとか、心の渇きとか、歩行でありつつ跳躍であるものとか、呼び名はいろいろ変わっても正体はつねにひとつであるサムシングが底を入れたとき、裏打ちしたとき、はじめて事物と影が一致する・・・(p175)」。S&Mシリーズ(森博嗣)では“言葉は記号にすぎない”でしたが、唯物論では括れないのではと思いました。2022/05/15
ehirano1
62
「・・・魚は釣れてもいい、釣れなくてもいい、川岸でのんびりすることが大事なんだ・・・(pXXX)」。こういうスタンスは良いですね。2024/06/21