内容説明
かつて、アメリカが大英帝国にとって変わって世界のナンバーワンの座を占めようとしている時に、セオドア・ルーズベルトという大統領がいた。アメリカ・アズ・ナンバーワン主義者であった。彼のモットーは、Speak softly but carry a big stick.(静かに話せ、しかし相手を殴る太い棒を常に持っていろ)であった。今、アメリカはその棒を日本にたいして振り降ろしている。アメリカを熟知する著者が5年来繰り返してきた警告が現実のものとなってしまった原因は、実は日本に内在していたのだ。
目次
第1部 アメリカが日本を捨てる日(なぜ日本は捨てられるのか;日本が捨てられる日はいつか;アメリカの体力を奪ったベトナム戦争;石油ショックを暴発させたキッシンジャー構想)
第2部 アメリカの裏切り(ついに“その日”がきた;日本をすでに敵とみなしているアメリカ;第1の陰謀―ロッキード事件;第2の陰謀―グラマン事件;第3の陰謀―IBM事件;“新アメリカ帝国”の目ざすもの;日本を待ちうける第2,第3の罠)