内容説明
本当はサッカーがしたかった。いまどき野球じゃ女の子にもてない。だけど父も母も野球の熱狂的ファン…。(野球家族)早朝の秘密練習を重ねた風太が、お古のクラブとボールで挑んだ少年ニアピンコンテスト…。(オン・ザ・グリーン)バスケが好き。珠子の日課は放課後の公園での3人バスケ。ところが男女男の間で何やら妙な感情が…。(ふたりの相棒)スポーツを愛するぼくたちのささやかで熱いドラマ6編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
腰越ヒロシ
2
様々な形でスポーツに取り組む中高生を描いた短編集。決して爽やかなばかりではない。この年代だからこそ屈折していたり下心があったり悶々としたりして、でもやっぱりスポーツに向かうときにはまっすぐで、悶々もひっくるめて若いっていいね!と感じられる物語でした。そうなんだよ、スポーツ好きな奴みんながスポーツ馬鹿なわけじゃなくて、それぞれ悩みも抱えてるんだよつて心の叫びが聞こえてくるようです。2024/07/25
のり お
2
新潮文庫のアンソロジーに入っていた「決戦は金曜日」が面白くて、読みました。いやあ、青春スポーツものの短編集の中でもかなり楽しめました。全部面白いさ最後を想像させられるから、一つ一つ余韻に浸ってしまいます。2014/06/02
ゆに
1
スポーツを通しての恋愛や友情、読み終えた後スッキリする作品たちでした。2015/01/10
マツ
0
★★★★2014/09/29
ぼうず66
0
スポーツと家族と青春の短編集。 どれも切れ味鋭いラストが印象的でこれぞ短編!という感じで素晴らしい。 思春期女子とスポーツ少年の描き方はややステレオタイプに感じるが、だからこその普遍性があるので読みやすい秀作。2021/12/10