内容説明
20歳も年上のカメラマンとの関係に苦悩する都は高校の写真部長。彼女が絶好の被写体と狙いをつけた隆之は、ラグビー部の同性のチームメイトに秘かな恋心を抱いていた。傷つき悩みながら、互いにいたわりあうふたり。やがて、それぞれに決断の時を迎える。愛に悩み、性に惑いながらもひたむきに生きる18歳の、等身大の青春像をみずみずしいタッチで描く長編小説。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
88
愛に悩み、性に惑う姿がみずみずしかったです。同性の親友に恋する隆之、20歳年上の写真家との関係に傷つく都。人には言えない想いを抱く2人の関係には優しさが感じられます。想う相手がいても他に寄り添う人がいる気持ちが何となく分かる気がしました。不器用な恋、不思議な友情。そんな人間関係が愛おしくてたまりませんでした。ピアノの調べがほのかな官能の色を見せています。2016/04/30
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
68
同性の幼馴染に対する自分の想いに気づき、そんな自分を激しく嫌悪する隆之。年上のカメラマンにいつも振り回されている都。二人の恋の行方は・・?どんなに相手への想いを否定しようとも、いざ会ってしまうと好きだという想いを止められない。自分の気持ちに振り回され疲弊している様子がひしひしと伝わってきました。二人はどうなったのか。続編「海を抱く」も読もうと思います。★★★★2013/03/09
えりこんぐ
59
村山さんの恋愛ものって、すーっと流れるように入ってくる。ほんのり読書スランプだったのに一気読みしてしまった。20歳上のカメラマン、だの天才ピアニストが出てくるあたり、設定はよくあるテンプレ(現実にはあまりないw)なのに引き込まれる。恋愛感情じゃなくても、都と隆之が寄り添っている場面が好き。結局どうなるのかは書かれてないけど、一緒にいて欲しいな。【積読134】2021/10/21
カピバラ
47
再読)どこまでもまっすぐで、まっすぐすぎて痛々しいストーリー。思春期の、大人は分かってくれない!感がすごくて辛い笑。高校生の時に読んだ時は、グッときたが、大人になった今読むと、少し冷静に読めるかな。それでも、面白いなぁと思える点では、名作だな。2015/03/27
ひめか*
42
期待はずれ。好きではないな…肉体関係で惹かれ合う人の恋愛観は私にはよくわからない。嫌なんだったらきっぱり断ればいい、怒ればいい。それなのに好きな人を見たら我慢できなくてされるがままになってて、女の弱さを感じる。都が振り回されてるのを見てるのが嫌w!隆之は隆之で宏樹のことが好きで?宏樹も響子のことで悩み…登場人物がそれぞれ恋に悩んでもがいて、複雑な想いを抱えてて。都に言うなら、やはり肉体関係だけで振り回す彼とキッパリ別れて、似たようなものを持つ隆之と付き合う方がまだマシだということ。あぁ私だったらそうする笑2015/11/28